新型RX-7のフルモデルチェンジ最新情報【マツダ】

新型RX7の発売時期や価格、デザインは?

マツダの新型RX-7のフルモデルチェンジ最新情報。価格や発売時期、スペックなどを解説。


マツダのRX-7が2017年に待望のフルモデルチェンジを行ない新型へ進化する。

 

これはマツダ関係者が「ザ・モーター・リポート」と言うオーストラリアの自動車メディアで語った事から発覚した。

 

RX-7は、2002年8月に生産終了となったスポーツカーだ。

(画像:RX-7)
(画像:RX-7)

マツダはクリーンディーゼルやスカイアクティブなどの独自の技術を活かした車種を作り、ハンドリング性能の良さは更に磨きをかけてきている。

 

トヨタやBMWなどは自分達の車だと外見で判断出来るように、独自のエクステリデザインを統一して来ているが、マツダもエクステリアデザインの統一を行っている。

 

トヨタはキーンルック、日産はVモーショングリル。

 

マツダは「魂動(こどう)」で、そのエクステリアデザインも好評だ。

 

エンジンやエクステリアデザインなど色々と進化して来ているマツダだが、

 

先端技術でRX-7をフルモデルチェンジすると言うから今から非常に楽しみである。

 

まずはRX-7の歴史を遡ってどのような車種なのかを確認してみよう。

 

初代RX-7(SA22C(FB3S)型)1978年~1985年


(初代RX-7)
(初代RX-7)

第一世代のRX-7はプラットフォームはマツダ・SAプラットフォームを、エンジンは12A型水冷2ローターエンジンの自然吸気(NA)仕様を搭載した。

 

発表は1978年3月30日に発表されたこの車種はサバンナの後継として開発された。

 

初代サバンナRX-7となるSA22C型サバンナRX-7が初代RX-7となる。

 

・1983年マイナーチェンジ

(日本仕様のみ12A型ターボエンジンが追加)

 

第2世代RX-7(FC3S/FC3C型)1985年~1992年


(2代目RX-7)

1985年にはじめて初代RX-7(サバンナ)のフルモデルチェンジが行われた。

 

先代との比較は、

 

■エンジンはインタークーラー付きターボ13B型

■マツダFCプラットフォーム など

 

・1989年4月マイナーチェンジ

 

■エアフロをフラップ式からメジャリングコア式へ

■リアコンビネーションランプを角型から丸型3灯に変更

■サスペンションの改良

■ドアミラーの同色化

■前後バンパーおよびボディのモール形状

■アルミホイール、前席シート、インパネセンター、計器類のデザイン変更された

■出力は前期の185psから205psに向上

 

第3世代RX-7(FD3S型)1991年~2002年


(第三世代RX-7)
(第三世代RX-7)

1991年10月発表、12月にフルモデルチェンジされ第三世代RX-7に。

 

第三世代から「サバンナ(1971年~20年間)」の名前は使われなくなり、新たに「アンフィニ」と呼ばれるようになった。

 

先代との大きな比較は、

 

車体の先端に「マツダ」のロゴマークを装着し強調した点が挙げられる。

 

・1996年1月 マイナーチェンジ

・1999年1月 マイナーチェンジ

 

1999年のマイナーチェンジではエンジン出力は280psに達した。

 

RX-7の名称は「ユノース店」と「アンフィニ店」が統合した事によりこの名称となったが同社のユーノス・コスモが1996年に生産を終了して以降、RX-7は世界唯一のロータリーエンジンを搭載した量産車だった。

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新型RX-7はどうなるのか


マツダRX7はフルモデルチェンジでどうなる?

マツダの新型RX-7のエンジンやエクステリアデザイン、価格など分かっている限りの最新情報についてまとめていく。

 

まずはエンジンについて。

 

▼ロータリーエンジンとは?

ロータリーエンジンとは?

ユーノス・コスモが生産中止になってからは、ロータリーエンジンを搭載した車種は世界で唯一マツダのRX-7のみとなった。

 

このロータリーエンジンはかつてマツダが誇った最高のエンジンであった。

 

ロータリーエンジンとは、従来のレシプロエンジンのように往復動機構による容積変化ではなく、回転動機構による容積変化を利用し、そのまま回転動力を出力する最新の原動機の事を言う。

 

このロータリーエンジンはRX-7で有名になっただけにマツダだけの技術だと思う方多くいるが、実はその起源はドイツのNSU社という自動車会社だ。

 

ドイツの技術者フェリクス・ヴァンケルの発明により、三角形の回転子(ローター)を用いるオットーサイクルエンジンが実用化された物を言う。

 

ロータリーエンジン自体は長くから開発が進んでいたが、唯一市販化まで持っていけたものは「ヴァンケルエンジン」と呼ばれる1957年に西ドイツのNSU社とWankel社との共同研究による物だ。

 

フランスのシトロエン社、ロシアのアフトヴァース社なども競ってロータリーエンジン搭載車を販売したが、結局商業的に成功はせず、量産するには至らなかった。

 

そして、1960年代、まだマツダが「東洋工業」だった頃、松田恒次社長が会社の成長をかけ、多くあるロータリーエンジンの中から「バンケル・ロータリーエンジン」を選択した。

 

松田恒次社長がロータリーエンジンに情熱をかけて開発を進めなければロータリーエンジン自体が世の中に出る事は無かっただろう。

 

当時はロータリーエンジンを採用した車種を発表してもコストだけかかるだけの誰も得をしなかったのだ。

 

そんな中、ロータリーエンジンをの採用に踏み切ったマツダはあっぱれである。

 

しかし結局、このロータリーエンジンを搭載しているRX-7は2002年に生産中止に追い込まれてしまうがこれの原因となったのもやはり、ロータリーエンジンの環境対策の背景やスポーツカー需要の低下である。

 

そんな中、再びロータリーエンジン搭載の新型RX-7が登場するのだ。

 

エンジンを進化させなければ発表自体が難しいのだが、それをすでにクリアーしている。

 

ではロータリーエンジンをどのように進化させたのか後程解説して行くとして、

 

まずはロータリーエンジンのメリットやデメリットを見ていこう。

 

▼ロータリーエンジンのメリット

ロータリーエンジンを搭載すると下記のようなメリットがある。

 

・燃焼温度が低く、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)濃度が低くなる

 

・燃焼温度が低いのでノッキングしにくく、燃料のオクタン価の影響を受けにくい為、粗悪な燃料にも耐える事が可能

 

・同程度のエンジン出力で比べると、冷却装備を考慮しても軽量且つコンパクトである

 

・コンパクトエンジンなのでエンジンを搭載する位置の自由度が高い。

(ミッドシップレイアウトに頼らずとも均等な前後重量配分で低慣性モーメントのスポーツカーを、軽量・コンパクトに仕上げることが可能)

 

・出力軸1回転あたりの燃焼回数が2倍なので同じ総排気量と比べ出力が高い。

 

・同回転数で1サイクルの時間が1.5倍で、燃焼回数の増加と合わせトルク変動が小さくなりエンジンの回転が滑らかになる

 

・ローターの公転運動をともなってはいるが偏心量は小さく、低振動・低騒音(機械騒音)である。

 

・動弁系がないためエンジン本体の部品点数が少なく、またバルブ駆動に伴う摩擦損失がない。 

▼ロータリーエンジンのデメリット

 

ロータリーエンジンのメリットはコンパクトな点にある。

(少ない部品で形成可能なので軽量化にも繋がる)

 

しかし、RX-7が実質生産中止に追い込まれた一因となったロータリーエンジン。

 

勿論、デメリットが存在する。

 

デメリットはなんと言っても燃費が悪い事だ。特に最近厳しくなっている「有害物質」の排気対策をしなくてはいけないのだ。

 

燃費と有害物質の排気対策が最大の課題となっている。

 

・燃費性能が悪い

 

・環境対策にコストがかかる 

 

このようにロータリーエンジンには多くのメリットと大きなデメリットが存在する。

 

しかし、新型RX-7ではロータリーエンジンを進化させデメリットを全て排除した最新のロータリーエンジンを搭載させる。

 

それが、

次世代ロータリーエンジン「RX16」だ。

 

性能としては、2ローター1.6L直噴自然吸気エンジンだ。

 

RX-8に搭載されている、自然吸気型13B-MSP型『RENESIS』エンジンとは異なる。

(画像RX-8)
(画像RX-8)

この2ローター1.6L直噴エンジンRX16は最新テクノロジー、スカイアクティブ2を搭載し、最大出力が450psと言うパワフルな性能を持つ事が分かっている。

 

新型RX-7のパワートレインは「SKYACTIV-R(スカイアクティブ・アール)」と呼ばれる。

 

 

1.6Lから成る次世代型RENESIS直噴ロータリーエンジン=「16X」+ターボチャージャーを組み合わせる。

 

さらに、

先代のRX-7は排気対策が問題となったが、新型RX-7ではその点もクリアーする。

 

欧州は排気対策が特に厳しく有名だが、その基準「ユーロ6」にも適合する事になる。

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新型RX-7のスペック


前述した通り、新型RX-7ではロータリーエンジンを搭載する。

 

しかもスカイアクティブ2を搭載し最高出力は450ps。

 

最新の環境対策にも適応するし、文句はない。

 

他に注目したいのは点は「軽量化」だ。

 

ロータリーエンジンは数少ない部品で出来る為、軽量化に繋がる。

 

燃費を改善する為に、ボディサイズも軽量化しつつ剛性は高めてくる。

 

新型RX-7の車両重量


先代RX-7は車重が1,240kg~1,330kgだ。

 

これよりも軽いボディにする事を目標としている。

 

▼スカイアクティブシャーシ

新型RX-7の本体には「SKYACTIV(スカイアクティブ)シャーシ」が使われる。

 

ボディの軽量化を最大化させるために、アルミ素材を多く採用する。

 

必要な部分にはカーボン素材の部品を使い、高剛性なマツダの技術「SKYACTIV」を組み合わせる。

 

軽量だけど高剛性を実現していく事となる。

 

車重は1250kg前後となりそうだ。

 

これにより燃費も向上する事が分かっている。

 

新型RX-7のエクステリア


新型RX-7のエクステリアデザインはどうなる?

新型RX-7のエクステリアデザインはどうなるのだろうか。

 

まだその姿は公表されていない。

 

しかし、最も近いデザインと言われているのが

 

マツダが2015年東京モーターショーで披露した「RX-VISION」だ。

 

尚、このRX-VISIONは2016年の第31回国際自動車フェスティバルで「世界一美しいコンセプトカー賞」を受賞。

 

この車種自体、「世界一美しいFRスポーツ」がコンセプトとなっている。

 

コックピットがかなり低くなっており、地面と一体となる走りを感じられるだろう。

 

このRX-VISIONは、コンセプトモデルだがとにかく格好良くて美しいので期待できる。

 

また、

フェイスは、マツダ「靭(SHINARI)」に似せてくるとの話もある。

 

(画像:マツダシナリ)
(画像:マツダシナリ)

新型RX-7のデザインは結局の所いくつもの情報があるので正確な所は分かっていない。

 

マツダのコンセプトデザインとなる「魂動」を進化させ近未来的なデザインとなるRX-VISIONや靭(SHINARI)に似せてくるのだろう。

 

こちらの詳細については分かり次第更新していきたい。

 

新型RX-7のボディサイズ


(画像:RX-VISION)
(画像:RX-VISION)

新型RX-7のボディサイズはまだ発表されていないが、

 

先代のRX-7( FD3S型)は

 

・全長:4,285mm

・全幅:1,760mm

・全高:1,230mm

・ホイールベース :2,425mm

 

そして最もボディサイズが近くなると言われている、

「RX-VISION」のボディサイズは下記の通りだ。

 

・全長:4,389mm

・全幅:1,925mm

・全高:1,160mm

・ホイールベース:2,700mm

 

予想ボディサイズとしては

・全長:4,380mm

・全幅:1,925mm

・全高:1,170mm

・ホイールベース:2,700mm となる。

 

新型RX-7の価格


新型RX-7の価格はまだ発表されていない。

 

フルモデルチェンジされる車種の価格は間近にならない限り情報解禁がされないのだ。

 

しかし、この車種のライバルの価格を見ていくことでおおよその値段が予想つく。

 

ライバル車種は

・日産フェアレディZ:3,831,840円

・トヨタスープラ:400万円前半(予想)

・ホンダNSX:2370万円 となっている。

 

ホンダの新型NSXとは購入層が異なるので予想価格から外すと、

 

フェアレディZやトヨタの新型スープラと競合する事となる。

 

となると、380万円~400万円前半となりそうだ。

 

新型RX-7の発売時期


RX-7の発売時期は2017年だ。

 

早くて2017年4月だと言われている。

 

2017年度の発売はほぼ決定されており、これは2017年でロータリーエンジンを搭載したコスモスポーツが誕生して50年になるからだ。

 

ロータリーエンジン車が発表されて50周年を祝福する形で新型RX-7が誕生する事になる。

 

なお、新型RX-7を発売してから3年後の2020年にはRX-7を更に進化させた新型RX-9をすでに開発しているとの情報がある。

 

更に進化したエンジンを搭載する事になるRX-9。

 

新型RX-7、RX-9について最新情報を入手次第、追って更新していきたい。

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