日産新型セレナのハイブリッドやステップワゴンハイブリッドについて最新情報を公開。ステップワゴンとノアヴォクシーとセレナの3車種の違いや比較をして行く。どれが1番オススメなのか
三つ巴の5ナンバーミニバン
5ナンバーミニバンと言えば
・ホンダのステップワゴン
・トヨタのノア/ヴォクシー
・日産のセレナ
この3つだ。
日産セレナは8月にフルモデルチェンジし新型に生まれ変わったばかり。
セレナが5代目へフルモデルチェンジする前までは、この3車種のミニバンの内、最も売れているのはトヨタの「ヴォクシー」だった。
2016年2月の単月販売台数は7,800台。
兄弟車のノアは4,000台で合計すると11,800台となっている。
今までぶっちぎりで人気があったのはトヨタのノア/ヴォクシーだ。
しかし、これがどうやらセレナが新型となってひっくり返りそうだ。
3車種で一番売れているのはヴォクシーだったが..
3車種のミニバンが月にどの程度売れているのか見てみよう。
※数値は2016年2月
ホンダのステップワゴンはスパーダを含み5684台。
次いで日産セレナは6,569台(先代)
ノア/ヴォクシーは合計すると11,800台なのでライバル2車種に大差を付けている事が分かる。
しかし、新型セレナは発売後1ヶ月の受注件数は2万784台と出だしがとても好調だ。
ステップワゴンが不調
3車種の中でも最も不調なのがステップワゴンだ。
これにはホンダも誤算。
2015年4月にフルモデルチェンジをし、ワクワクゲートや1.5Lターボを引っ提げて登場した。
発売当時は話題があったが蓋を開けてみたらライバル車に追いつけていない状況だ。
ホンダはオデッセイハイブリッドが好調なので現在、ステップワゴンハイブリッドの開発にシフトしている。
今後はステップワゴンハイブリッドでの巻き返しを計る算段だ。
このままノア/ヴォクシーがぶっちぎるのか
セレナ・ステップワゴン・ノア/ヴォクシー
この3車種であれば確かにノア/ヴォクシーはブランド力もありオススメだ。
しかし、ノア/ヴォクシーがフルモデルチェンジして早2年経過している。
それからミニバンは確実にダウンサイジングターボに移行して行っているのだ。
ノア/ヴォクシーのハイブリッドモデルは1.8L+モーターの組み合わせだが
ガソリンタイプは排気量が2Lだ。
その為、ダウンサイジングターボ化以前の一昔前のパワーユニット感が否めない。
この為、“今” 現在のオススメモデルとはどうしても言い難い。
と、なると自然と目が日産の新型セレナ(2016年8月誕生)に向く。
セレナは8月にフルモデルチェンジを受け新型に生まれ変わった。
さらに2018年の夏にはハイブリッドモデルが誕生する。
現在最も話題に上がっているのが新型セレナのハイブリッドモデルの登場だ。
セレナハイブリッドはノートハイブリッドと同じシリーズ型ハイブリッドユニット搭載となる。
エンジンは直3の1.2Lでノアハイブリッドよりも小さいエンジンを搭載する事になる。
更に注目の点は燃費だ。
燃費はノア/ヴォクシーを上回る【24.0km/L】オーバーとなる。
さらには、高速道路での完全自動運転システム「パイロットドライブ1.0」も搭載される。
(量産車初!)
ミニバンとしての使い勝手の良さも忘れてはおらず、相当作り込まれてくる。
新型セレナハイブリッドはとても期待値が高まっている車種だ。
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ステップワゴンにノア/ヴォクシーそしてセレナの性能比較
ステップワゴンは新型となり今回で5代目となった。
(2015年4月)
フルモデルチェンジした時の盛り上がりは凄まじい物があった。
今回、ホンダ初となる1.5Lダウンサイジングターボを搭載し注目を集めた。
そんなステップワゴンをおなじみ、トヨタのノア/ヴォクシーと日産の新型セレナと比較して行く。
日産のセレナも2016年8月24日フルモデルチェンジを行ない新型の5代目へと生まれ変わった。
新型セレナは自動運転機能などを備えこちらも注目度が高い。
トヨタのノア/ヴォクシーもフルモデルチェンジを行ない新型への期待が高まって来ているが今の所、具体的な情報はない。
まずはライバル関係にある3車種について軽くおさらいをしておこう。
ステップワゴンは2タイプ
現在ステップワゴンは2タイプある。
2代目より続いているノーマルモデル。そしてスパーダだ。
▼スパーダについて
スパーダは専用のバンパーが装着されている事に特長があり、そして全長が4700mmを越えた為に3ナンバー登録である。
【その他の特長】
次に注目されるのは「わくわくゲート」
出て来た時は斬新なデザインに皆期待した。
現在は賛否両論。
他ライバル車種同様、跳ね上げて荷室の扉を開けられる他に、向かって左側のドアは横方向に開く。
このようにユニークな発想こそがホンダの真骨頂ではないだろうか。
セレナも2設定を用意
セレナもダイナミズムとエレガントの2つの最先端ミニバンスタイルを用意している。
・セレナ
・セレナ ハイウェイスター だ。
このグレードの違いは、セレナハイウェイスター>セレナだと思って大丈夫だ。
より豪華に、よりこだわっているモデルが「ハイウェイスター」となる。
セレナとセレナハイウェイスターの違いは、ハイウェイスターの方に専用カラーやエアロバンパー、フロントグリルなどを追加している点にある。
トヨタ ノア/ヴォクシーとはどのような車種か
現在のトヨタノア/ヴォクシーは3代目だ。
低床フラットを採用している。
これにより全高は先代よりも低くなってしまった。
しかしそれにも関わらず室内高は増しているのだ。
余裕のある居住空間が売りでもある。
ノア/ヴォクシーやセレナのエンジンは2Lエンジンを搭載しているがステップワゴンは1.5Lエンジンだ。
発生出力は3車種同時だがステップワゴンのターボは魅力とも言える。
ステップワゴン・セレナ・ノア/ヴォクシーの運転性能比較
永遠のライバルといえる5ナンバーBOXミニバンであるホンダ、日産、トヨタのこの3車種。
最大激戦区であるこのカテゴリーで新型セレナはライバル達を突き放したのだろうか。
まずは運転性能で比較してみよう。
ステップワゴン
ハンドリングに関して言うと3車種の中ではロールが少し大きいのが目立つ。
ホンダのステップワゴンの最大の美点は1.5Lターボエンジンだ。
常用域ではターボラグがないので2.4LNA級のトルクを発生し、これが運転性能をグッと上げている。
回転フィールはこのセレナ、ノア/ヴォクシーの中ではトップだろう。
スムーズで上質だ。
運転性能で比較すると特に大きな不満もなく普通といえる。
セレナ
アクセルを強く踏んだ時の動力性能は3車種の中では標準的で、常用域での走行性能はステップワゴンには劣っている。
先代と比較すると回転数が高まってもエンジン音が不快ではなくなったのが評価出来る。
走行安定感はかなりレベルアップしており、パーキングスピードでのハンドリングはかなり軽くなっており、スピードが上がると重さもしっかりしており安定感は最高だ。
ノア/ヴォクシー
ノアはハイブリッド、ガソリンの両方動力性能は標準だ。
さらに走行性能も問題なし。
不評な点を挙げるとすれば、2Lガソリンの4500回転以上の騒音だ。
操作に対する反応は敏感で、ステアリングの重さは常に軽く自由に車を操作する事が出来る。
一番は、ノアのスポーツグレードだ。
予算さえあればノアのスポーツグレードが一番オススメだ。
かなり上質なハンドリングと乗り心地を提供してくれる。
・結論
動力性能:ステップワゴン
加速フィール:ステップワゴン
高速道路での安定感:セレナ
コーナリング:セレナ
運転のしやすさ:ノア
走りの上質感:セレナ
スポーティさ:ステップワゴン
ステップワゴン・セレナ・ノア/ヴォクシーのインテリア比較
実は、この3車種のクラスはシート、スライドドア、バックドアなどに非常にこだわりを持っているのでインテリアにかけられる予算が限られてきてしまっている。
インテリアの予算を抑えなければならないからこそ、3車種ともに工夫がある。
ステップワゴン
G・EXのみだが、木目調パネルの色使いが明るさを出している。
ファミリーで乗っていて楽しい雰囲気を感じるだろう。
上質だ。
セレナ
セレナは誰でも気軽に乗れるシンプルなインテリアとなっている。
革風に見えるシボ&ステッチの組み合わせが良い。
さらに高級感を出したい方はハイウェイスターを選択しよう。
インテリアの質感が格段に上がる。
ノア/ヴォクシー
ノアはトヨタ独特のインテリアで欠点がない作りをしている。
最も標準的と言えよう。
これらインテリアは好き嫌いが分かれるので内容、色合いは家族の意見も聞いて選ぶと良いかもしれない。
ただし、3車種とも大きな不満が挙がらないようなインテリアとなっているので安心だ。
・結論
3車種とも横ばい。
2列目シートの居住性
ステップワゴン・セレナ・ノア/ヴォクシーこの3車種の2列目シートの乗り心地を比較してみよう。
3車種とも絶対的な広さは一緒だ。
下の表は
▼身長180センチ前後の男性がドライブポジションを取り車を運転した時に、2列目シートのスライドを一番後ろにした時の膝周りスペース。
ステップワゴン | 33センチ |
セレナ | 34センチ |
ノア | 32センチ |
若干であるが、
2列目シートを一番後ろまでスライドした場合は膝周りに余裕を感じるのはセレナかもしれない。
ステップワゴン
2列目シートにテーブルやサンシェードを備えているのでよく考えられた作りとなっている。
2列目シートの座り心地は普通で、良くも悪くもない。
悪い点は、キャプテンシート仕様でもシートベルがピラーにあるので、セレナやノアのようにシートに埋込まれた仕様と比べてしまうと使いにくい点だ。
セレナ
セレナは厚みのある2列目シートで、乗り心地が良い。
悪い点は、キャプテンシートが無い所だが、広い室内空間で2列目中央を移動出来るのでキャプテンシートの代用的な使い方や座り方が出来る点は便利だ。
ステップワゴンのように、テーブルやサンシェードも備えているので文句はないはずだ。
ノア
ノアの2列目シートの座り心地はセレナには及ばず、ステップワゴンと同等程度だ。
しかし、キャプテンシート仕様だと超ロングスライド機能、さらには2列目を横に動かせる機能等が備わっており、使い方は多彩だ。
ちなみに、ノアハイブリッドはキャプテンシート仕様のみの設定となる。
・結論
座り心地、膝周りの余裕感などはセレナ。
3列目シートの居住性
2列目シートにはそこまで大差がない3車種。
しかし、3列目シートとなると大きく差が出てくる。
下の表は
▼身長180センチ前後の男性がドライブポジションをとり、2列目シートに移動し膝もとに拳1つ程余裕を持って座った時の3列目シートの膝周りのスペース。
車名 | スライド一番前 | スライド一番後ろ |
ステップワゴン | 22センチ(スライドなし) | |
セレナ | 10センチ | 30センチ |
ノア | 22センチ |
セレナはシートを一番後ろまでスライドさせるとかなり広いスペースで座れる。
ステップワゴン
3列目での座り心地が一番悪いのが、ホンダのステップワゴンだ。
フルモデルチェンジ時に3列目までもう少し手を加えるべきだった。
座面は薄く、背もたれも短く、お世辞にも座り心地が良いとは言えない。
3列目の良い点は、シートが横に広い店で、さらには視野が広い点だ。
セレナ
一番居住性が良い3列目シートは日産セレナ。
シートに厚みがあり、背もたれも長い。
更に、ステップワゴン、ノアには無い3列目の前後スライド機能がある。
これにより、ラゲッジスペースをフルに使ったり、逆に3列目シートだけを大きく使用する事も出来る。
またグレードによっては乗客用のテーブル、USB電源や自動ドアがあるのも良い。
やはり一番新しいセレナは気が利くつくりになっている。
ノア
ノアはステップワゴンとセレナの中間と言った所だ。
背もたれは長さが十分確保されているが、座面が薄いのが残念。
素晴らしい乗り心地とは言えないが、悪くもない。
・結論
3列目シートまで乗り心地が良いと感じさせてくれるセレナはさすが新型と言った所だ。
3列目の収納比較
ミニバンはファミリー使いが多く、3列目を収納し荷室スペースを大きくとる機会も多いだろう。
そんな3列目の収納の楽さを比較していく。
【跳ね上げ式収納】
セレナ・ノア
【床下収納】
ステップワゴン
ステップワゴン
一番楽に収納出来るのがステップワゴンだ。
慣れればワンタッチで床下に入る。
マジックシートで楽々収納はホンダのお得意のユーザー目線がよく反映されている。
3列目を設置する際に背もたれを戻す事になるが、人によってはそれが若干大変かもしれない。
セレナ
セレナは3列目シートを収納するのに力を使う。
シートの固定など力を使う場面があるので、出来れば3列目シートはあまり収納したくない。
3列目を収納するのに一番大変なのはセレナだ。
ノア
ノアの3列目収納の操作性は評価が高い。
背もたれを前に倒しレバーを引く→すると簡単に跳ね上がる。
跳ね上がったシートの固定も楽である。
・結論
3列目シートを1番楽に収納できるのはステップワゴン。
次いでノア。
最下位はセレナだ。
車への乗り降りが1番楽なのは?
ミニバンはファミリー層に支持される。
小さな子供からおじいちゃん、おばあちゃんも乗る事もあるだろう。
キャビンにアクセスするために踏むステップの高さは乗降性能に大きく関係する。
3車を比較してみよう。
▼地面からステップまでの高さ
ステップワゴン | 39センチ |
セレナ |
39センチ→45センチ (2段式) |
ノア | 36センチ |
上記の表をご覧頂くと分かるが、1番乗り降りが楽なのはトヨタのノアだ。
38センチと1番低く、さらにアシストグリップが大きく持ちやすいので老人も楽に乗降出来る。
子供用にもチャイルドグリップと言う子供用のアシストグリップも備えているのは嬉しい。
セレナは2段式になっており小さな階段のようだ。
2段式になっている理由はプラットフォームを2005年からの先々代の物から持ち越している部分があるからだ。この点は残念である。
・結論
ノアが1番乗降性能が良く、アシストグリップも嬉しい。
次いでステップワゴン。
最下位はセレナ。
荷室(ラゲッジ)までの高さ比較
地面から荷室までの高さを比較してみよう。
荷室まで高ければ高い程、重い荷物をしまうのが大変になるのは言うまでもない。
▼地面からラゲッジまでの高さ
ステップワゴン | 45センチ |
セレナ | 52センチ |
ノア | 50センチ |
ステップワゴン、セレナ、ノアの3車種とも十分低く作られてはいるものの、比較してしまうと差が出てしまう。
ステップワゴンはユーザーの使い勝手の良さを工夫しているのでここまで低く作られている。
・結論
ステップワゴンが荷室までの高さが1番低く、荷物を入れるのも楽。
生活感ある使い方するユーザーには助かるだろう。
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先進安全装備比較
各メーカーが競って安全装備を開発しているが、
ステップワゴン・セレナ・ノア/ヴォクシーの3車種を比較するとどうなるか。
ホンダ、トヨタ、日産の安全装備はどれも非常に良く出来ておりどれを選んでも後悔する物ではない。
注目は日産セレナの【プロパイロット】だ。
こちらは現在最新の物で、車業界に非常に注目されている。
ステップワゴン
【ホンダセンシング】
ほぼ全てのグレードに標準装備されている。
自動ブレーキ機能、車線維持支援システム、30km/h以上でのアダプティブクルーズコントロール、などの機能を搭載。
セレナ
【プロパイロット】
自動運転システム、プロパイロットはオプションとなっているが、ユーザーの殆どはこちらの機能を付けて購入している。
全グレードにエマージェンシーブレーキが標準装備されており、
車線逸脱防止システムも含まれているのは良い。
ノア
【トヨタセーフティセンスC】
性能の高い自動ブレーキ、オートマチックハイビーム、車線逸脱警報、先行車発進告知機能などのシステムを搭載。
シンプルながら全て必要だ。
セレナのプロパイロットが一番か?
日産が開発した「プロパイロット」。
高速道路の渋滞での停止までカバーしてくれるので運転手の負担は軽減される。
しかし、それ以外の運転支援は不十分な部分がある。
レーンキープはそこそこ機能するが、アダプティブクルーズコントロールの加減速はスムースとは言えない。
自動ブレーキの機能もホンダやトヨタと比較するとずば抜けているとは言い難い。
そしてプロパイロットの価格が20万円と言うのは高い気もする。
高速道路での渋滞での自動停止は素晴らしいがまだ不十分と言えるだろう。
そうなると一番の買いは新型セレナか?
今までの事をまとめよう。
現状の販売実績ではトヨタのヴォクシ―が一番人気だった。
2016年8月には新型セレナが登場し、発売から1ヶ月の販売台数は2万784台とぶっちぎり。
その1年後にはセレナハイブリッドも誕生する。
勿論、ホンダのステップワゴンもハイブリッドを開発中だ。
セレナハイブリッドの性能はノア/ヴォクシーを大きく上回る。
セレナハイブリッドはあと1年以上待つことになるし、ホンダのステップワゴンハイブリッドもセレナハイブリッドと同時期に出るとの情報もある。
もし、ハイブリッドが不要と言う方は新型セレナが一番良いだろう。
しかし、ホンダもトヨタも新型セレナハイブリッドの誕生をただ黙って見ているわけはない。
ホンダもステップワゴンハイブリッドで対抗してくるし、
トヨタもノア/ヴォクシーのビッグマイナーチェンジを控えている。
この3車種はお互いを競い合い高めて行く存在なのだ。
新型セレナも良いが、ホンダのステップワゴンハイブリッドも捨てがたい。
ホンダのステップワゴンハイブリッドの誕生は2017年~2018年との情報があるが2017年のセレナハイブリッドを見てからの誕生となる可能性も十分にある。
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