ホンダフリードかトヨタのシエンタか。
フリードとシエンタは最も競合される車種となっている。
トヨタの新型シエンタが発売されて、大幅に商談が減ったホンダのフリード。
商談が有っても、ユーザーはシエンタと比較して結局新型シエンタを購入していた。
そこで新型シエンタに対向するべく、遂に新型フリードが誕生した。
そこでホンダ新型フリードVSトヨタシエンタどっちが買いかを徹底比較していく。
オススメは?価格、燃費比較、室内空間の広さ、シートアレンジ、走行性能や装備などで比べてみよう。
ホンダのフリードとトヨタのシエンタはボディサイズが近い事や乗車定員人数が同じ事からライバル関係にある。
室内空間の広さや使い勝手、燃費性能、デザインなどで常に争ってきたこの2車種。
トヨタのフリードがフルモデルチェンジを行ない新型に生まれ変わったのが、2015年7月9日。
これにより、ホンダのフリードは新型シエンタに燃費性能や室内空間など、すべてのスペックで大きく差を付けられてしまった。
2015年7月より2016年の9月の約1年と2ヶ月間ずっとシエンタに敗北してきたのだ。
しかし、2016年9月16日ホンダのフリードは待望のフルモデルチェンジを行ない、今からトヨタのシエンタを追撃して行く事となる。
一番の疑問は、「新型フリードはシエンタを越える事が出来たのか?」である。
ライバル関係にある、フリードとシエンタ、どちらの車種が買いなのか徹底的に比較していく。新型フリードが気になっている方には是非参考にして頂きたい。
まずは、デザインについて比較していこう。
新型フリードとシエンタのデザインはどちらが優れているのか。
デザインに関しては、個人の好みが出てしまうので甲乙付けがたいが、
ホンダのステップワゴンを例に見てみよう。
ステップワゴンは2015年4月23日にフルモデルチェンジをしたが、思う程売れていない。
ライバル車種のトヨタノア/ヴォクシー、日産 セレナなどに押されている。
この理由はステップワゴンのデザインにある。
新型ステップワゴンは先代フリードにそっくりだったのである。
フルモデルチェンジ時には誰もが最新のデザインを期待するが、
ステップワゴンはとにかく地味だったのだ。
ユーザーは新しさを感じる事が出来なく、敬遠された。
それに対してシエンタは、
新型にフルモデルチェンジした時には若干個性が強くなったとも言われたが、
大きくデザインを変更して今では売れに売れている。
新型フリードに進化しデザインは先代よりも洗礼されているフリード。
シエンタとどちらが選ばれるか見ものである。
次いでボディカラーの種類を比較していこう。
シエンタには個性が出る2トーンカラーの設定が存在するが、
残念ながら新型フリードには2色設定はない。
2トーンカラーが存在するので、カラーの種類はシエンタの方が多い事となり、より個性を出す事が出来る。
とは言うものの、単体ボディカラーは両車種とも同じ9種類の設定となる。
個性的なボディカラーを求めるのであればシエンタに軍配があがるだろう。
まずはシエンタのボディカラーを見てみよう。
シエンタは単体ボディカラーを全部で9色用意している。
・エアーイエロー(5B6)
・グリーンマイカメタリック(6W8)
・レッドマイカメタリック(3T8)
・ブルーメタリック(8T7)
・ホワイトパールクリスタルシャイン(070)
・シルバーメタリック(1F7)
・ブラックマイカ(209)
・ヴィンテージブラウンパールクリスタルシャイン(4X4)
・スーパーホワイトⅡ(040)
次いでシエンタの2トーンカラーを見てみよう。
2トーンカラーは全部で5色設定だ。
フロントフェイスやサイドミラーなど部分的に2カラーにしており、
他人とは異なる選択が出来るので個性を出す事が出来るのだ。
新型フリードにも2色設定の用意して欲しいとの声が挙がった今回は見送りとなった。
ホンダは新型フリードには個性は求めておらず、ボディデザインもカラーも万人受けする車種として発表しているからだ。
次に、
シエンタの2トーンカラーの全種類を見てみよう。
・ブラックマイカ(209)×アクセントカラー:ブルーメタリック
・ホワイトパールクリスタルシャイン(070)×アクセントカラー:ブラウンパール
・エアーイエロー(5B6)×アクセントカラー:ブルーメタリック
・グリーンマイカメタリック(6W8)×アクセントカラー:ブラウンパール
・シルバーメタリック(1F7)×アクセントカラー:ブルーメタリック
シエンタは2トーンカラーがあるお陰でユーザーの選択肢を広げている。
車に「遊び」を求めるユーザーに見事マッチしているのである。
新型フリードとシエンタで悩んでいる方で、他とは違う雰囲気を求めている方は是非シエンタの2トーンカラーを選択肢に入れて頂きたい。
次いで新型フリードの全ボディカラーを見てみよう。
新型フリードのボディカラーは全部で9色だ。(単色のみ)
シエンタの単色も全9色なのでこれに合わせた形で発表している。
・ブルーホライゾンメタリック
・シトロンドロップ
・コバルトブルーパール
・プレミアムディープロッソパール
・マンダリンゴールドメタリック
・ホワイトオーキッドパール
・ルナシルバーメタリック
・モダンスティールメタリック
・クリスタルブラックパール
このようにフリードとシエンタのボディカラーを比較してみると、
個性を求めるならシエンタとなるだろう。
シエンタは2トーンカラーを始め、ボディデザインも個性的だ。
強いて言えば、シエンタは単色も部分的にブラックが混じり個性が出ている。
個性を求めないなら、新型フリードが無難な所となるだろう。
スポンサード リンク
燃費性能はほぼ互角である。
【ハイブリッド比較】
新型フリードハイブリッド:27.2km/L
シエンタハイブリッド:27.2km/L
両車種とも、ミニバンの中でトップクラスの燃費性能となる。
ホンダの新型フリードはシエンタよりも後出しでフルモデルチェンジを行っているので、正直フリードを上回る燃費性能で圧倒して欲しかったとの声も出ている。
しかし、シエンタが2015年7月にフルモデルチェンジした際には、このボディサイズの車種でこれ以上の燃費性能を越えることは不可能だと言われていた程なのでその燃費性能までフリードが数値を引き上げられた事は素晴らしい。
【ガソリン比較】
新型フリードガソリン:19.0km/L
シエンタガソリン:20.6km/L
ガソリン車の燃費ではトヨタ シエンタの方が優っている。
フルモデルチェンジ後のホンダ フリードをはね退けるのはさすがトヨタと言った所だろう。
新型フリードの本命はハイブリッド車ではあるが、ガソリン車もどうにかシエンタに追いついて欲しいものである。
新型フリードとシエンタの燃費をそれぞれ乗車定員数別に分けて詳しく比較すると下記の通りになる。
尚、トヨタのシエンタには5人乗りは車椅子の福祉車両(ガソリン車)しか存在しない。
一方、新型フリードの場合は5人乗りはフリード+(プラス)が対象となる。
【新型フリード】
HYBRID GHonda SENSING:26.6km/L(FF)
【シエンタ】
G、X :27.2km/L(2WD)←1位
【新型フリード】
G:19.0km/L
【シエンタ】
G、X:20.2km/L(2WD)
Vパッケージ:20.6km/L(2WD)←1位
【新型フリード】
HYBRID B:27.2km/L(FF)・25.2km/L(4WD)
HYBRID G Honda SENSING:
27.2〈26.6〉km/L(FF)・25.2km/L(4WD)
HYBRID EX:26.6km/L(FF)
【シエンタ】
G:27.2km/L(2WD)
【新型フリード】
B、G、Gホンダセンシング:
19.0km/L(FF)・17.6km/L(4WD)
【シエンタ】
G:20.2km/L←1位
G、X、Vパッケージ:15.4km/L(4WD)
【新型フリード+】
・ハイブリッド
HYBRID B、HYBRID G Honda SENSING:27.2km/L(FF)
HYBRID G Honda SENSING(4WD):25.2km/L
HYBRID EX:26.6km/L(FF)
・ガソリン車
B・G・G Honda SENSING:19.0km/L(FF)
G・G Honda SENSING:17.6km/L(4WD)
【シエンタ】
・ガソリン車
車いす仕様車(タイプⅠ)“助手席側セカンドシート付”2WD
G、X:19.6km/L
今更だが、車両重量は重くなればなるほど、燃費性能は悪くなる。
新型フリードとシエンタの車両重量を比べると、
シエンタの方が軽くフリードの方が重い事が分かる。
フリードハイブリッド(FF)の車両重量は1400~1430kg
フリード+(FF)の車両重量は1420~1430kg
シエンタハイブリッド(2WD)の車両重量は1380kgとなる。
車両重量で不利にある新型フリードだが、ハイブリッドのJC08モード燃費でシエンタと互角まで持ってこれたのは素晴らしい。
車両重量が重ければ、その分、事故にも強く、走行も安定すると言われている。
なお、ガソリン車の車両重量を比較すると、
新型フリード(FF):1340~1360kg
(4WD):1410~1420kg
フリード+(FF):1350~1360kg
(4WD):1420kg
シエンタ(2WD):1310~1320kg
(4WD):1370~1380kg
ガソリン車でもシエンタの方が軽量化されており、有利な事が分かる。
結果、ガソリン車ではシエンタの方がJC08モード燃費では優っている。
ガソリン車でも新型フリードは後出しのフルモデルチェンジとなったので互角まで持ってこれなかったのが残念だ。
もし、車内泊を考えているのならば、新型フリードを選んだ方が良いだろう。
新型フリードは、室内長がシエンタよりもかなり長い。
ハイブリッド、ガソリン両方とも約735mmも広い事になる。
「寝る」だけの事を考えると新型フリードに軍配があがるが、
室内幅はシエンタの方が、15mm広い事になる。
高さはほぼ互角だ。
通常の使い方をする場合は、新型フリード+のガソリン車の1285mmが一番高い事となる。
ハイブリッド車ではシエンタの全高が一番高いが、ガソリン車で比較すると新型フリード+の方が頭上が高くなる。
【新型フリード】
・ハイブリッド
室内長×室内幅×室内高:
3045×1455×1275mm
・ガソリン
室内長×室内幅×室内高:
3045×1455×1285mm
【新型フリード+(プラス)】
・ハイブリッド
室内長×室内幅×室内高:
2310×1455×1275mm
・ガソリン
室内長×室内幅×室内高:
2310×1455×1285mm
【トヨタシエンタ】
・ハイブリッド・ガソリン両方
室内長×室内幅×室内高:
2535×1470×1280mm
・車いす仕様車(タイプⅠ)“助手席側セカンドシート付”(2WD)
室内長×室内幅×室内高:
1850×1470×1290mm
車内泊をするならば、新型フリードと前述したが、1年に何回そのような使い方をするのか、よく悩んでから決めると良いだろう。
新型フリードも、シエンタも室内空間はかなり進化してており、極限まで広く使う事が出来る。
シートアレンジも多彩でそれぞれに良さがある。
荷物を置くだけならば互角のシートアレンジだが、
休んだり、寝転んだりする場合は、新型フリードの方がアレンジの融通が効いている。
決定する前に一度両車種に試乗して比較して頂きたい。
次いで、シートアレンジ比較を見てみよう。
新型フリードもシエンタも多彩なシートアレンジで様々なシーンに適応可能だ。
それぞれのシートアレンジ方法を比較してみよう。
・休憩する場合(新型フリード)
運転に疲れた場合や、車内で休憩する時には新型フリードはかなり使える。
上記のようにシートアレンジできるので長時間運転等でもいつでも休憩できるのが嬉しい。
フリードはアクティブな使い方をするユーザーから支持される事になりそうだ。
シエンタも多彩なシートアレンジとなるが新型フリードとまではいかない。
・積載能力
シエンタは荷物を沢山積み込めるようなシートアレンジが出来る。
(上画像参照)
勿論、新型フリードもこちらの点にも対応している。
シエンタのように2台分自転車が詰めるかと言えば、無理矢理積み込みをすればいけなくもないだろうが、車内を傷つける事になるのでオススメできない。
横幅はシエンタの方が若干(15mm)広いのだ。
新型フリードと新型フリード+とではシートアレンジが異なる。
よりアクティブに、広い室内空間を使いたいならば、新型フリード+を選ぶと良いだろう。
ただし、フリード+は「5人乗り」限定だ。
ファミリーで新型フリードを使用するのであれば、子供の数や子供の年齢を考えて決めよう。
例えば、
子供がまだ小さくて2人、妻と旦那の4人家族などであれば新型フリード+で十分かもしれない。
【新型フリード(ハイブリッド&ガソリン)】
・全長×全幅×全高:4265×1695×1710mm
※4WDは全高が1735mm
・ホイールベース:2740mm
【新型フリード+(ハイブリッド&ガソリン)】
・(FF)全長×全幅×全高:4295×1695×1710mm
・(4WD)全長×全幅×全高:4265×1695×1735mm
・ホイールベース:2740mm
【シエンタ(ハイブリッド&ガソリン)】
・全長×全幅×全高:4235×1695×1675mm
※ガソリンの4WDは全高が1695mm
・ホイールベース:2750mm
ボディサイズは新型フリードとシエンタはほぼ互角か。
シエンタは全高が低い作りとなっている。
全高が低ければ低いほど、高速運転時に風の抵抗を受けにくくなり、走行が安定するとも言われている。
新型フリードとフリード+ともに、最小回転半径は5.2mとなる。
対するシエンタも5.2mだ。
両車種とも、全く同じ最小回転半径5.2mとなる。
最小回転半径は小さければ小さい程、小回りが効き運転がしやすい。
フリードもフリード+もシエンタも全幅は同じなので運転のしやすさはほぼ同じだろう。
全長がややフリードの方が長いので狭い道ではシエンタの方が有利かもしれないが、
同じようなボディサイズなのでどちらを選んでも問題無いだろう。
運転が苦手な女性や、
駐車場が狭くて駐車が難しい場合は、全長が短いシエンタに軍配があがる。
よく運転するユーザーはどちらを選んでも特に気にならないレベルだ。
ついで、運転のしやすさをサポートしてくれるそれぞれの装備を比較していこう。
新型フリードとシエンタの運転サポートや工夫されている点や、システムを比較していこう。
まずは新型フリードから。
新型フリードは明るく爽快な視線を意識した窓のつくりとなっている。
フロントウインドウを新開発し、ルーフとの継ぎ目にこだわりを持った。
運転席からの見上げ角度はより広がり、爽快な前方視界を確保する。
さらにフロントの左右に設置した三角窓、形状を最適化したフロントピラー等が、今までは見にくかった、斜め前方の視界も良好となっている。
・次世代ナビ
機能が充実したデジタル機器との連携も強化した次世代ナビもオススメだ。
静電式タッチパネルで、スマートフォンのような操作が出来る。
スマホ世代にとっては嬉しい操作感だ。
インターナビ・リンク プレミアムクラブの多彩な情報を通信費無料で利用可能だ。
「リンクアップフリー」対応。
Honda インターナビ+リンクアップフリー+ETC車載器
〈ナビゲーション連動〉(リアワイドカメラ付)〈専用通信機器+通信費無料〉
「鮮度」の高い道案内をしてくれる。
100%サーバールート配信、サーバーにある最新の情報で道案内を行うので、車載の地図では未開通な経路であっても案内が可能となっている。
安全でスムーズな走行をサポートする 信号情報活用運転支援システムを搭載。
青信号で交差点を通過する際の推奨速度範囲、赤信号の残り時間などを表示てくれる。
これらが新型フリードの運転サポートシステムだ。
次いで、
シエンタの運転サポートシステムを見てみよう。
・マルチインフォメーションディスプレイ
シエンタには、クルマの情報がひと目でわかる「マルチインフォメーションディスプレイ」が搭載されている。
ドライバーにやさしいメーター配置となっており、運転の邪魔にならない。
ハイポジションコンビネーションメーターだ。
シエンタの運転席に配置しているディスプレイは視線移動がよく考えられてる。
運転中の視線移動を最小限に抑える位置にメーターを配置し、優れた視認性を確保。
また、先進感のあるコックピットは乗った瞬間に運転の期待を感じさせてくれる。
ハイブリッド車では
エネルギーモニター、エコウォレット履歴、燃費ランキングが表示される。
(4.2インチカラーTFT液晶)
4.2インチカラーTFT液晶に、多彩な運転情報の他、エコ運転をサポートする情報を表示する。エネルギーモニターとハイブリッド専用のコンテンツも採用している。
ガソリン車では
楽しみながらエコ運転をマスターさせる「マルチインフォメーションディスプレイ」が搭載される。
エコジャッジ、燃費履歴、燃費ランキングが表示される。
マ(4.2インチカラーTFT液晶)
4.2インチカラーTFT液晶に、多彩な運転情報の他、エコ運転をサポートする情報を表示。
ガソリン車ならではの、エコジャッジ機能等、ゲーム感覚で運転を楽しめるコンテンツを採用。
スポンサード リンク
まずは、新型フリードとシエンタの価格で乗車定員数ごとに最安値を見てみよう。
7人乗りハイブリッド
(新型フリード)HYBRID G・Honda SENSING:2,517,600円
(シエンタ)HYBRID X:2,226,763円←最安
6人乗りハイブリッド
(新型フリード)HYBRID B:2,256,000円←最安
(シエンタ)HYBRID G:2,329,855円
7人乗りガソリン
(新型フリード)G:2,001,600円
(シエンタ)X“Vパッケージ”:1,689,709円←最安
6人乗りガソリン
(新型フリード)G:1,880,000円
(シエンタ)X“Vパッケージ”:1,831,091円←最安
5人乗りはハイブリッド、ガソリンともに新型フリード+の設定のみとなる。
(シエンタの車椅子仕様車を除く)
このように見ると、シエンタのX“Vパッケージ”はとにかく安い設定で誕生させているのがわかる。
新型フリードも、今後の売れ行きをみて廉価版を発表する可能性があるが、
その際は、シエンタのX“Vパッケージ”に対抗した価格となるだろう。
新型フリードは5人乗りのフリード+を投入して、シエンタにはない層を囲い込む予定だ。
ファミリーの中でもとくに子供が小さい場合は、フリード+で十分かもしれない。
燃費も良いし、室内空間が広い。
子供が大きくなるに連れ、新型フリード+からオデッセイやステップワゴンに移行してもらうのがホンダの狙いとなる。
新型フリードとシエンタの売れ筋グレードの価格比較をしてみよう。
新型シエンタの売れ筋となるのはやはりハイブリッドの7人乗りだ。
・ハイブリッドG ホンダセンシング・FF・7人乗り:2,517,600円
シエンタでこれともろに競合するのが、
・ハイブリッドG・FF・7人乗り:2,383,855円(自動ブレーキオプション)
その差額はなんと、13万3,745円だ。
新型フリードは蓋を開けてみたら思ったより高額設定なのだ。
装備内容や、シートアレンジにシエンタにはない、自信があるのだろう。
売れ筋グレードで比較してみても、シエンタの方が安い事になる。
気になる安全装備を見ていこう。
現在各メーカーが競って力を入れているのが、安全性能と安全装備だ。
ホンダもトヨタもそれぞれ同じような安全装備を装備を持っている。
まず、新型フリードを見てみよう。
ホンダの安全装備と言えば、「ホンダセンシング」だ。
新型フリードにも勿論搭載されている。
ホンダセンシングは、一言で言えば、事故を予防する為のシステムだ。
高精度のミリ波レーダー、そして単眼カメラで歩行者や車を検知して、衝突事故を未然に防いでくれる物で、2014年に本田技研工業が発表した先進の安全システムとなる。
・衝突軽減ブレーキ(CMBS)
・誤発進抑制機能
・先行車発進お知らせ機能
・標識認識機能
・車線維持支援システム(LKAS)
・アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)
・路外逸脱抑制機能
・歩行者事故低減ステアリング
主に上記の8つの機能を備えている。
次いで、新型フリードに乗っていて万が一衝突して(事故に合って)しまった場合にどのように乗客を事故から守ってくれるのか見てみよう。
・新型フリードの衝突安全性能
新型フリードは万が一衝突してしまっても必要最低限のダメージで済むようにボディを強化している。
それが、G-CONだ。
新型フリードには、各所に軽量かつ高強度の鋼板を使用しているが、
それ以外にもまた、衝突時の衝撃(G)を制御する独自の技術「G-CON」により、
相手車両や歩行者に与えるダメージも軽減する骨格を実現している。
・ホンダ独自のエアバックを採用
ユーザーを事故から守ってくれるエアバックもホンダの独自の物を採用している。
さまざまな体格や衝突状況に対応するHonda独自の「連続容量変化タイプ」運転席用i-SRSエアバッグを、助手席用i-SRSエアバッグと合わせ新型フリードの全タイプに標準装備をしている。
1)運転席用i-SRSエアバッグシステム
2)助手席用i-SRSエアバッグシステム
新型フリードのエアバックはこれだけではない。
側面からの衝突にも備えたエアバックシステムを採用している。
3)1列目シート用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム
側面衝突時、センサーが衝撃を感知すると展開し、高い乗員保護性能を発揮する。
※タイプ別設定
・シートベルト
3点式ELRシートベルト
全ての席に3点式シートベルトとヘッドレストを標準装備。
赤ちゃんがいる家庭には嬉しい、汎用型ISOFIXチャイルドシートロアアンカレッジ+トップテザーアンカレッジも採用。
新型フリードに、汎用型ISOFIXチャイルドシートの装着を容易にできる固定金具(アンカレッジ)を2列目左右席に標準装備している。
新型フリードは予防安全装備として「ホンダセンシング」を搭載しているが、
トヨタのシエンタ場合は、
予防安全装備「Toyota Safety Sense C(衝突回避支援パッケージ)」を搭載する。
「トヨタセーフティセンスC」とは、事故の研究を重ねに重ね生み出す、トヨタの「実安全の追求」から生まれた先進の衝突回避支援パッケージの事だ。
例えば、車速が高い事故ほど重大事故につながるというデータや、様々なな交通事故統計を分析し、発生割合の高い事故に対応する3つの先進安全機能をパッケージ化している。
同時に、各機能の信頼性を高める高精度な検知センサーを新開発し、最先端の技術革新の成果を組み入れ、ドライバーの安全運転を多面的にサポートする。
それがトヨタセーフティセンスCだ。
衝突の回避や衝突時の被害軽減をサポートする
・「プリクラッシュセーフティシステム(レーザーレーダー+単眼カメラ方式)」
車線逸脱をおしらせする
・レーンディパーチャーアラート
夜間の歩行者などの早期発見に貢献。
・オートマチックハイビーム
前のクルマの発進を知らせてくれる
・先行車発進告知機能
後続車に注意を促す
・緊急ブレーキシグナル
坂道でもスムーズに発進
・ヒルスタートアシストコントロール
滑りやすい路面等で走行安定性を確保。
・S-VSC
走行状況に応じてブレーキを制御。
・EBD付ABS+ブレーキアシスト
安全性能に関しては新型フリード、シエンタどちらを選んでも大丈夫そうだ。
こちらは互角とみて大丈夫だろう。
自動ブレーキの性能は、ホンダ フリードの方が性能は勝るだろう。
新型フリードとシエンタを比較してみると
新型フリードのセンサーは歩行者を検知するが、対するシエンタのセンサーは歩行者を検知する事が出来ないのだ。
新型フリードは先行車追随機能付きでLEDヘッドライトと合わせ技で若干高い価格設定としている。
以上、新型フリードとシエンタを比較してきたが、正直どちらもレベルが高く良い車種となっている。
自分の好きなデザインや、気に入ったカラーの車に乗るのがベストだろう。
もし新型フリードがシエンタのJC08モード燃費を超えていたら新型フリードをオススメできたが現状は互角である。
新型フリードはまだ発表されたばかりなので今後の動向を見つつまた再度比較をしていきたい。
比較グレードは、フリード:HYBRID B(FF)、シエンタ:ハイブリッド車(2WD)と、同等の売れ筋モデルで比較していく。
・フリード
全長:4,265センチ
全幅:1,695センチ
全高:1,710センチ
・シエンタ
全長:4,235センチ
全幅:1,695センチ
全高:1,675センチ
・フリード
2,740センチ
・シエンタ
2,740センチ
・フリード
5.2m
・シエンタ
5.2m
・フリード
室内長:3,045センチ
室内幅:1,455センチ
室内高:1,275センチ
・シエンタ
室内長:2,535センチ
室内幅:1,470センチ
室内高:1,280センチ
ガソリンで比較すると新型シエンタの方が、燃費は良いのが分かる。
ハイブリッドでは互角の燃費なのでどちらを選んでも良いだろう。
しかし、パワーではフリードが勝る。
6人7人で、フル乗車してのドライブやレジャーに使用するならば
走りにストレスが感じにくいフリードをお薦めする。
街中が中心で、燃費を一番気にするならばシエンタをお薦めする。
■フリード関連記事
スポンサード リンク