ジェイドのマイナーチェンジは2018年5月頃だ。新型ジェイドでは2列シート5人乗りモデルをラインナップする。価格やスペックなどを紹介していく。
ジェイドは、セダン並の低全高3列シートが売りの車種だ。
前身モデルである、ストリームや先代の低全高オデッセイから乗り換えたユーザーの為に、
2015年2月に国内市場に投入された。
他のホンダ車と比較すると飽きが来ないデザインが魅力的だが、
イマイチぱっとしていない。
決して売れているとは言い難い状況にある。
現行ジェイドは、今までに無い低全高のスタイリング、そしてゆとりあるキャビンスペースを持っているので、「スタイリッシュで使えるクルマ」として発表された。
2列目シートは斜めにスライドするし、インパネは広範囲に木目調パネルで装飾されており、インテリアも品の良さが際立っている。
しかし、現在日本市場では低全高の3列シートは下火状態にある。
さらにジェイドはハイブリッドと言えどもエントリー価格が270万円とオーバーと「高い価格」が売れない原因を作ってしまっている。
そこでホンダはジェイドにマイナーチェンジを実施し、現在の国内市場のニーズに合った車種に変更させていく。
新型ジェイドは一体どのような車種になるのだろうか。
順を追ってみていこう。
ジェイドは元々中国市場を見据えて開発された車だ。
中国で売られ始めたのは日本よりも早い2013年からだ。
2016年11月にはマイナーチェンジも実施しておりターボ車追加などモデルラインナップの充実を図っている。
日本で発売を開始したのは約2年後の2015年2月からだ。
▼ジェイドの歴史
・2013年4月20日 上海モーターショーにて※「Concept M」を発表 ※ジェイドのコンセプトモデル
・2013年9月6日 中国市場にて販売開始
・2015年1月8日 日本市場投入の発表
・2015年2月13日 日本市場で販売開始
・2015年5月28日 日本市場でガソリンモデル「RS」を販売開始
・2015年9月 香港市場にて「RS」モデルのみ販売開始。 |
ジェイドは中国市場をメインに販売されてきたので、
日本では中々モデルチェンジをする事なく現行モデルのまま今まで販売され続けて来たのだ。
しかし、ここに来てようやくホンダがジェイドのマイナーチェンジに向けて動いてきた。
一体なにがどう進化するのだろうか。
現在分かっている事は、
・デザイン変更
・走行性能の向上
・燃費向上
・ホンダセンシング搭載
・2列シート5人乗り設定
・発売価格のダウン
上記の事が判明している。
順番にみていこう。
日本仕様も中国仕様のマイナーチェンジモデル同様に、
「ラジエターグリル」「フロントバンパー」が刷新される予定だ。
フロントマスクは、「ラジエターグリル」「フロントバンパー」の変更により、シャープな印象を与える。
尚、ボディサイズもバンパーの延長により全長が拡大する。
バックショットを見てみると、
広がったUの字のメッキガーニッシュがナンバープレート下に設置。
スポーティらしさを与える為に、コンビランプやバンパーにも手は加わって行く。
マイナーチェンジ後、ジェイドのボディサイズは拡大すると予想されている。
現行モデルのボディサイズ
・全長:4,650mm
・全幅:1,775mm
・全高:1,530mm
・ホイールベース:2,760mm
新型ジェイドのボディサイズ
・全長:4,665mm
・全幅:1,775mm
・全高:1,530mm
・ホイールベース:2,770mm
新型ジェイドのマイナーチェンジでは、
フィット同様にDCTにも手が加えられるようだ。
それにより、さらに洗礼された走りが実現可能となる。
なおフィットの場合は、
・1.3L アトキンソンサイクルDOHC i-VTECエンジン
・1.5L 直噴 DOHC i-VTECエンジン、
・SPORT HYBRID(スポーツハイブリッド) i-DCD
このいずれのパワートレインも、それぞれの特性を活かし、きめ細かなチューニングを実施し進化させている。
フィットの場合はマイナーチェンジにより、
ハイブリッドモデルでJC08モード:37.2km/Lの低燃費に進化している。
※マイナーチェンジ前はJC08モード:36.4km/L
新型ジェイドもマイナーチェンジで燃費の向上は十分期待できる。
現行ジェイドは
ハイブリッドモデル:25.0km/Lだ。
ここからどの程度伸びるのか見ものである。
予想では26.0km/L程度で落ち着くと見られている。
今ではすっかりホンダの代名詞となったホンダセンシング。
細かい説明はもはや不要だろう。
ホンダセンシングはホンダが誇る先進の安全装備だ。
ミリ波レーダー&単眼カメラで交通状況をリアルタイムで確認し、事故回避を支援してくれるシステムだ。
主な機能は、以下の通り。
・衝突を予想してブレーキをかける
・誤って前方、後ろへの急発進するのを防ぐ
・人に近づきすぎたら避ける
・車線からのはみ出しをしないようにサポート
・前方車へ近づきすぎず、離れず過ぎずちょうど良い距離でついて行く
・車線の真ん中を走る
・ハイビーム、ロービムを自動で切り替える
・前方車が進んだ事をお知らせ
・道路標識を見逃さないようにお知らせ
現在は一部のモデルに搭載されているホンダセンシングだが、
新型ジェイドでは全てのモデルにラインナップされる予定だ。
新型ジェイドで1番注目したいのは、2列シート車を追加させる事だ。
2列シートの5人乗りを設定する。
すでに中国では2列シート5人乗りは設定されているが、
国内向けで2列シート車が設定されるのは初めてだ。
3列シート車とは異なった室内空間になる。
室内空間を大きく使えるので足回りも余裕が出て、荷室も広く使えるようになるのだ。
新型ジェイドの2列シートは
・ハイブリッドモデル
・1.5Lターボ
両モデルに設定される。
新型ジェイドの価格だが240万円のエントリー価格からとなる。
各ラインナップごとに10万円の価格ダウンとなり販売されるようだ。
現行はハイブリッド車のエントリー価格は272万円~と言う強気の価格設定だ。
ジェイドの現行モデルの価格をみてみよう。
ガソリン車
・RS:2,530,000円
ハイブリッド車
・HYBRID:2,720,000円
・HYBRID X:2,920,000円
この強気価格と低全高3列シートが現在“売れていない理由”だ。
デビュー3ヶ月後には253万円の1.5Lターボ車が追加され購入への敷居は下がってはいるが、
2015年2月発売開始以降、一度も目標販売台数「3,000台」をクリアーしていないのだ。
今回のマイナーチェンジによって改良されるジェイドは価格も下げ、2列シート5人乗りと言う国内市場のニーズに合わせてきた。
これにより年間の目標販売台数は1万台とする。
国内で新型ジェイドが受け入れるかはまだ分からないが、フロントマスクやラインナップに変化があるので今後も新型ジェイドの動向は気にしていきたい。
新型ジェイド(マイナーチェンジモデル)は2018年5月頃に発売開始と予想されている。
しかし、気になる情報がある。
ジェイドは今回のマイナーチェンジを最後に生産を終了するかもしれないのだ。
今回売れなければシャトルと統合し新型車として発売する可能性があるとの事。
こちらについても情報が入り次第追って更新をしていきたい。
スポンサード リンク