ホンダの新型シビックハッチバックとはどんな車種なのか?その性能を追っていきたい。
新型シビックハッチバックはどんな車?
ホンダ米国法人であるアメリカンホンダは8月15日に新型シビックハッチバックの画像を公開している。
新型シビックハッチバックの情報が解禁されたのは、2016年3月だ。
スイスで開催されたジュネーブモーターショー16で次期シビックハッチバックのプロトタイプが公開されたのだ。
アメリカホンダが公表した画像はプロトタイプではなく、市販版である。
これ以前にも実は次期シビックハッチバックのスパイショットとお思われる写真が撮られた事がある。
すでに北米に渡っている写真も流出している。
それが下記の画像だ。
シビック自体、評価がとても高い車種で北米では主流となっている。
ハッチバックタイプも一気に広まる事が予想されている。
そして米国ホンダが公開した新型シビックハッチバックの画像が下記だ。
つまり、これが市販版の新型シビックハッチバックの姿である。
新型シビックハッチバックは2016年秋に米国で販売される。
開発元は日本とヨーロッパの共同開発で、ホンダのヨーロッパ市場の主力車となる。
生産はイギリスのスウィンドン工場のみ。
さて、そもそもこの新型シビックハッチバックだが
どのような特徴があるのだろうか。
それらを解説していく前に、
まずは「ハッチバックとは何か」から解説していきたい。
ハッチバック車とは?
ハッチバック車の特徴は、「バックドア(背面ドア)」にある。
このバックドアが跳ね上げ式(上記画像参照)もしくは横開き式の車種を言う。
この形式をとったのには理由がある。
ボンネット(車のエンジンの上に備えられたヒンジ式のカバー)付きの車種で、
大きい荷物が載せられなかったり、荷物の積み下ろしが難しい車がある。
例えば、車高が低い車や、全長が短い車。
これらの車で荷物の積み下ろしを楽にする為に、バックドアを跳ね上げ式、または横開きにしたのだ。
荷室と車室を隔てる仕切り壁(バルクヘッド)がないので、バンのように大きな荷物も楽に車に押し込める。
多くの車種では後席背もたれとリアウインドウの間の棚を取り外す事が出来、後部座席が折りたためるようになっている物がほとんどである。
しかしバックドアを備えると、剛性低下や重量増に繋がるため、
スポーツカーなど、走行性能を重視する車種には重量増は致命的な事なので採用されない事が多かった。
スタイルを重視するスポーツカーやスポーティーカー、大衆車で「車種」を示す為に「ハッチバック」と言う名前が付く場合もあるが、この場合は必ずバックドアを持つ物を言う。
元々は、積載性や利便性を重視するためにハッチバックは開発されたのでステーションワゴンやバンには古くからハッチバックを採用している。
ハッチバックは「バックドア」を持つ大衆車を指す事が多い。
日本では、機械式駐車場に駐車が出来る、1,550mm未満の2ボックス型乗用車のことを指す。
しかし、2ボックススタイルでもトランク付きセダンとハッチバックが同じ外見の車種もある。
例)ホンダ初代ライフ、ホンダN360など
このように、全高の低い大衆的な2ボックス車の全てをハッチバック車と指すわけはないのだ。
なお、「シビックハッチバック」のように、利便性を全面に推す場合にはその呼称が使われるが、高級感を出したい場合や、マイナスイメージに働く場合は車名にハッチバックの名前が使われる事はない。
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新型シビックハッチバックの日本発売日はいつ?
新型シビックハッチバックのメイン市場は、北米とヨーロッパだ。
しかし、日本での発売もありえる。
使い勝手の良い室内空間に、高性能エンジンは日本でも十分通用する。
アメリカでの販売は2016年秋
ヨーロッパでの販売は2017年
ヨーロッパでの発売年に日本での発売も予定していると言う。
つまり2017年に新型シビックハッチバックは国内で販売される可能性があるのだ。
発売日についてはまだ、予定なのでより詳細が入り次第追って更新をしていく。
実は、新型シビックについては日本発売を八郷隆弘社長が都内の本社で会見し、
「2年以内に日本市場にも投入する考えがある」ことを明らかにしている。
2016年2月24日の会見だから2018年には日本に投入される事となる。
新型シビックハッチバックの前に通常ならセダンタイプが発表されるはずだ。
以前750代限定でシビックタイプRが発売されたが、それの新型も既に開発されている。
日本で新しかったシビックタイプRだが、実はかなり前から海外では発売されていた物だったのだ。
既に新型シビックタイプRとなるその車種の開発は進んでいてすでに走行もされている。
こちらは日本での発売は2017年に発売予定だ。
こちらのモデルはアメリカホンダが2015年の9月16日発表済みだ。
気になる性能だが、
ホンダのアメリカ仕様車では初となるホンダの最新ターボエンジン技術を導入している。
・直噴1.5リットル直列4気筒ガソリンターボ搭載。
「Si」グレードを除くと、最強のパワーを持つシビックだ。
・新開発プラットホームにパッケージング
コンパクトクラスでは最大の室内空間を確保している。
新型シビックハッチバックのデザインやボディサイズ
ボディサイズはロー&ワイドなモデル生まれ変わっているがこれはロングホイールベース化によるものだ。
スポーティなデザインを全面に推しだす為に、オーバーハングが短くなっている。
サイズの変更は具体的には
現在販売されているシビックに比べ、
・全長130mm長く
・全幅30mm大きく
・全高を20mm下げて来ている。
これにより、室内空間も広く使えるようになったのだ。
新型シビックハッチバックのエンジン性能は?
新型シビック ハッチバックのエンジンは3タイプの予定だ。
ガソリン設定が2つ。
・1.0ℓ3気筒ガソリン(101psでCO2排気量が大幅削減、100/km以下)
・1.5ℓ4気筒ガソリン(176ps)
これにディーゼルエンジンが加わる。
・1.6ℓ4気筒ディーゼルエンジン(燃費:17.7km/L)
上記が最新の新型シビックハッチバックに搭載されるエンジン最新情報となる。
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歴代シビックについて
ホンダはアメリカにて10代目となる新型シビックの4ドアセダンと2ドアクーペを既に発表している。
アメリカ市場において5ドアハッチバックは久々の導入だ。
ここからはシビックの歴史を簡単に振り返ってみよう。
シビックは現在10代モデルチェンジを繰り返している。
初代が誕生したのは1972年7月11日とかなり古い。
(SB1/SG/SE/VB型1972-1979年)
2代目シビックは1979年~1983年まで発売された。
(SL/SS/SR/ST/VC/WD型)
通称、スーパーシビックと呼ばれ大掛かりなフルモデルチェンジが行われた。
スポーツタイプのシビックにモデルチェンジされたのは5代目からだ。
5代目は1991~1995年まで発売されている。
(EG型)
7代目(EU型 2000~2005年)へのフルモデルチェンジは、スマートシビックと呼ばれミニバンに近い広い室内空間を実現している。
しかし、2001年6月に大人気となったフィットが誕生してからシビックの人気は低迷した。
これを受け8代目では5ドアハッチバックで不振だった7代目から大きくフルモデルチェンジをおこなった。
フィットと同じカテゴリーであるコンパクト市場を回避し、日本ではハッチバックが廃止され4ドアセダンのみの販売となっている。
その後、8代目、9代目と経ての今の10代目がある。
長い歴史があるシビックだがモデルチェンジの度に注目度が高い。
今回の新型シビックハッチバックからも目が離せない状況だ。
日本での発売となったらその価格が気になるがまだ具体的な金額の情報は入って来ていない。
まずはアメリカで2016年秋に販売される価格をみてからの発表となるだろう。
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