スバルの新型レガシィが誕生する。待望のフルモデルチェンジ情報がある。発売時期は2019年10月だ。価格は350万円前後となる。エンジンなど7代目レガシィの最新情報を見ていこう。
スバルの人気車種レガシィ(LEGACY )。
フルモデルチェンジで新型(7代目レガシィ)へと生まれ変わる話が出ている。
初代は1989年に誕生し、現在6代目。
スバルのレガシィは多くのモデルチェンジを繰り返しており、歴史のとても長い車種だ。
ツーリングワゴンをはじめ、
・アッパーミドルサルーンのB4
・ステーションワゴン型SUVのアウトバック
と言った、バリエーションを用意している。
現行の6代目レガシィは2014年に誕生している。
先代まで続いたツーリングワゴンのポジションを現行型レヴォーグに継承しているので、
現行モデルは
・セダンのB4
・クロスオーバーSUVのアウトバック
と言う2モデルとなっている。
新型レガシィはフルモデルチェンジをしてどのような車種になるのだろうか。
フルモデルチェンジ後は、スバルのフラッグシップモデルにふさわしい内外装の質感を併せ持った上級アッパーミドルセダンとして誕生する。
パワートレーンには新開発のダウンサイジング2Lターボを採用する。
ここではレガシィのモデルチェンジの最新情報を公開していく。
まずは、スバルレガシィが歩んできた歴史を振り返ってみよう。
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初代レガシィ(1989年~1993年)
レガシィが初めて誕生した時、スバル(富士重工業)は倒産するような危機的状況であった。
それを救ったのがこのレガシィだと言われている。
1966年に発売したスバル1000以来、
一貫して同じプラットフォームを繰り返し改良し、使用して来たスバル。
そのプラットフォームから決別し全くの新設計でレガシィは誕生した。
新開発のプラットフォームを採用した新設計のボディは「アルシオーネ」で用いられたデザインを継承している。
倒産危機にありながらも、新型車種を開発していたスバル。
その分、このレガシィにかける期待は大きかったのだ。
※アルシオーネ(ALCYONE)=富士重工業(スバル)が1985年~1991年に販売していた2ドアクーペタイプの乗用車。
【メカニズム】
・エンジン
1.8L、2.0L、2.0Lターボ、2.2L水平対向4気筒
・トランスミッション
FF、4WDともに、「5速MT」と「4速AT」を用意
・サスペンション
フロント:コイル/ストラット
(L型ロアアームを用いた)
リヤ:コイル/ストラット
(ラテラルリンク2本を配した)
・ボディサイズ
全長×全幅×全高
4545×1690×1395mm
・ホイールベース
2580mm
・車両重量
1350kg
2代目レガシィ(1993年~1998年)
バブル期に開発された2代目レガシィ。
開発テーマは「継承・熟成」
2代目は「5ナンバーにも関わらず上級車に負けない走行性能、そして使い安い室内空間」と高評価を得ている。
実質、レガシィの名前が世間に知れ渡ったのはこの2代目からと言われている。
バブル期と言う事もあり外装、そして内装にはこだわりを持っている。
その証拠として
元メルセデス・ベンツのチーフデザイナーであるオリビエ・ブーレイ氏が開発に携わっている。
【メカニズム】
・エンジン
1.8L、2.0L、2.0Lターボ、2.2L、2.5L水平対向4気筒
水平対向4気筒DOHCターボエンジンである「EJ20G」は、
シーケンシャル・ツインターボを採用した「2ステージ・ツインターボ」の「EJ20H」へと進化。
・トランスミッション
FF、4WDともに、「5速MT」と「4速AT」を用意
・サスペンション
初代のフロント/リヤである、コイル/ストラットの形式を踏襲。
・ボディサイズ
全長×全幅×全高
4595×1695×1385mm
先代に比べると全高以外サイズアップしている。
・ホイールベース
2630mm
・最小回転半径
5.5m
・車両重量
1370kg
3代目レガシィ(1998年~2003年)
「レガシィを極める」をスローガンに開発され、1998年6月に誕生した。
セダンタイプはワゴンから半年遅れで誕生し、「B4」のブランド名を与えられた。
B4のブランドはスポーツグレードのみの設定など、他と差別化しその後、スポーツセダン市場で代表車種として認知されるまでになっている。
今回のフルモデルチェンジによりFF車を廃止し全グレードを4WDとした。
3代目も5ナンバーサイズを守る為に、全幅を1695mmとしている。
ボディのデザインをレガシィらしさを守りつつ、骨太でよりがっちりさせているのもポイント。
内装に手を加え今までのスバルブランドには無いほど上質に仕上げている。
【メカニズム】
・エンジン
2.0L、2.0Lシーケンシャルツインターボ、2.5L水平対向4気筒、3.0L水平対向6気筒
2代目レガシィで搭載していた1.8LのEJ18型エンジンを廃止し、EJ20型エンジンおよびEJ25型エンジンを搭載している。
3.0LのEZ30型エンジンはランカスター用に採用。
※ランカスター=先代のグランドワゴンから改名した
・トランスミッション
FFを廃止し、全車4WDで統一した。
・サスペンション
リアサスペンションはストラット式を止め、マルチリンク式に変更した。
リアサスペンションについてはマルチリンク式を採用し剛性がアップしている。
・ボディサイズ
全長×全幅×全高
4680×1695×1515mm
先代に比べ、全長、全高を大きくしている。
全幅は5ナンバーを守るため維持。
・ホイールベース
2650mm
・最小回転半径
5.4m
・車両重量
1460kg
4代目レガシィ(2003年~2009年)
フルモデルチェンジ時期は2003年6月23日。
今回のモデルチェンジでは、ヨーロッパでの発売に対応させる為に、衝突時の安全性能を向上させる事にしている。
その為、ボディサイズの全幅を35mm拡大し1730mmに変更している。
これにより今まで5ナンバーサイズを維持して来たが新型より3ナンバーサイズとなった。
ボディサイズの拡大に伴い、より一層優雅なデザインにすべく外観や内装を変更しプレミアム感を演出している。
特長は、より高剛性になり、安全装備を充実させ、ターボ車及び6気筒車のATの5速化を図りながらも軽量化に成功している点だ。
3代目レガシィと比較すると100kg程度も車両重量を落としている。
勿論、これが低燃費を実現している。
通常は3ナンバーサイズに変更したり、安全装備を充実させ、高剛性をアップすると重量が増すがスバルのレガシィは軽量化を手に入れた。
今回のフルモデルチェンジは今までで1番の成功と評価されている。
【メカニズム】
・エンジン
水平対向4気筒「EJ」型
2.0L SOHC 16バルブ
2.0L DOHC 16バルブAVCS
2.0L DOHC 16バルブデュアルAVCSツインスクロールターボ
2.5L SOHC 16バルブ i-AVLS
2.5L DOHC 16V AVCSツインスクロールターボ(2.5XT,S402,北米専用ユニット)
水平対向6気筒「EZ30」
3.0LDOHC24バルブAVCS+ダイレクト可変バルブリフト
・トランスミッション
全車4WDで統一。
・サスペンション
前ストラット/後マルチリンク
・ボディサイズ
ワゴン
全長×全幅×全高
4680×1730×1470mm
セダン
全長×全幅×全高
4635×1730×1425mm
・ホイールベース
2670mm
・最小回転半径
5.4m
・車両重量
1330~1540kg
5代目レガシィ(2009年~2014年)
開発のキャッチコピーを前期型が「Love Your Life.」、後期型が「全レガシィ、全性能進化。」としている。
北米市場でのニーズに答えるべく、全長・全幅・全高を拡大している。
これにより充分な室内空間を手に入れた。
ボディサイズが大きくなっているが最小回転半径は5.5mと運転の取回しの良さもキープしている。
欠点は、大きなボディを手に入れた事により各グレードにおいて100kg程度重量が増加した点だ。
【メカニズム】
・エンジン
水平対向4気筒
EJ25型 2.5L SOHC 16バルブ i-AVLS(前期型)
FB25型 2.5L DOHC 16バルブ AVCS(後期型)
EJ25型 2.5L DOHC 16バルブ デュアルAVCS ターボ(後期型はシングルスクロールターボと改称)
FA20型 2.0L DOHC 16バルブ 直噴 デュアルAVCS ツインスクロールターボ(2.0GT DIT / 後期型)
・トランスミッション
全車4WDで統一。
・サスペンション
前ストラット/後ダブルウィッシュボーン
・ボディサイズ
ワゴン
全長×全幅×全高
4775×1780×1535mm
セダン
全長×全幅×全高
4730×1730×1505mm
・ホイールベース
2750mm
・最小回転半径
5.5m
・車両重量
1480~1550kg
6代目レガシィ(2014年~)
新型へフルモデルチェンジされたのは2014年10月24日だ。
約5年半振りのフルモデルチェンジとなった。
先代まではスポーツテイストが残る車種だったが、ボディサイズを先代よりも更に拡大し、プレステージ風アッパーミドルサルーンへ路線変更している。
これにより、トヨタカムリ、日産ティアナ、ホンダアコードなどと比較される事が多い。
グレードタイプは、
・セダンタイプ:B4
・クロスオーバーSUVタイプ:アウトバック の2タイプとなった。
それまでのツーリングワゴンは後継車種のレヴォーグに継承される形となった。
ラインナップは
・レガシィ
・レガシィアウトバックXアドバンス(特別仕様車)
・レガシィB4
・レガシィB4スポルヴィータ(300台限定特別仕様車)
の4種類。
【メカニズム】
・エンジン
FB25型 2.5L DOHC 16バルブ AVCS
・トランスミッション
4WD(シンメトリカルAWD)
・サスペンション
前ストラット/後ダブルウィッシュボーン
・ボディサイズ
全長×全幅×全高
4795×1840×1500mm
・ホイールベース
2750mm
・最小回転半径
5.5m
・車両重量
1530kg
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新型レガシィの最新情報
新型レガシィは2017年の東京モーターショーで出展される事が分かり、注目を浴びている。
現行はB4、アウトバック共に、
水平対向4気筒、2.5L NAの「FB25」を搭載している。
その機能は175ps/24.0kgm。
さて、7代目にフルモデルチェンジされる新型レガシィはこれよりも当然高性能となる。
まずプラットフォームだが、
新型インプレッサより投入された物を使用する。
新型レガシィのプラットフォーム
新型レガシィのプラットフォームはインプレッサより導入された、「スバルグローバルプラットフォーム」を採用する。
スバルグローバルプラットフォームとは、SUBARUが培って来た技術を全て注いだ次世代のプラットフォームだ。
スバル史上最高の高性能を実現している。
走りの質感が高まり、ステアリング操作に機敏に反応するなどメリットが多い。
これらにより、振動を抑えたり、騒音が少なくなるのも特長だ。
高剛性化とさらなる低重心化により総合的に安全性能が上昇している。
新型レガシィのパワートレーン
搭載するパワートレーンは新開発の2Lターボになる予定だ。
北米の
水平対向6気筒、3.6L NAエンジンは2.5L水平対向ターボに置き換える予定でもある。
新型レガシィの発売時期
発売時期は2019年10月を予定している。
2014年にスバルが発表した新中期経営計画の“際立とう2020”では2019年から、
新設計ダウンサイジングターボの市場投入とある。
また、歴代のレガシィのフルモデルチェンジ時期がほぼ5年スパンだった事からも6代目が誕生した2014年10から5年後の2019年10月に新型レガシィ誕生と推測出来る。
レガシィはスバルのフラッグシップモデルなので、モデルチェンジの中身には大いに期待出来るだろう。
価格に関してはまだ不透明な点が多いが、現行より大幅な値上がりは無いとの事だ。
販売価格は350万円前後~となりそうだ。
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