日産新型ティアナ/アルティマ、三菱新型ギャランがフルモデルチェンジ。デザインやボディサイズ、発売日や価格など最新情報をお伝え。
2018年以降、ティアナ/アルティマがフルモデルチェンジする。
日産は現在、日本市場を捨てたのでは?と言われている程、国内向けの新車が少なくなっている。
2017年3月上旬に開催されるジュネーヴショーでは新型ジュークが誕生し、
新型ジュークにはe-POWER搭載と話題になっている。
これに続いて、新型リーフの登場もある。
国内で話題になっている日産の新型車はたったこれだけなのだ。
「日産は日本市場を捨てた」と言われてしまうのもわけない。
しかし、日産はグローバルで見てみると、
欧米を中心として、年間400万台超の販売実績に向けて動いている。
そんな中、ティアナがフルモデルチェンジして新型になるとの情報がある。
新型ティアナフルモデルチェンジ時期は2018年
日産のティアナ/アルティマのフルモデルチェンジ時期はいつなのだろうか。
ティアナ/アルティマは2013年誕生(国内モデルは2014年誕生)のDセグメントのFFセダンだ。
ティアナは中国で、アルティマは北米をメイン市場に販売実績を積み重ねている。
国内ではマイナーチェンジすら行われていない車種だが、海外仕様では2015年にすでにマイナーチェンジ済みだ。
なお、新型ティアナ/アルティマは2018年中には中国/北米で発表する予定だ。
国内での発売はあるのか心配する声が挙がるが、日本市場でもフルモデルチェンジを行うようだ。
海外が2018年末までにはフルモデルチェンジを行うので日本での販売はその後となる。
早くて2018年中に発売開始、遅くとも2019年半ばまでには日本でも発売されるだろう。
新型ティアナ/アルティマはどのような車種に生まれ変わるのだろうか。
まずはその歴史を振り返ってみよう。
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初代ティアナ(2003~2008年)
初代ティアナはキャッチコピー「クルマにモダンリビングの考え方。」として、2003年2月にデビューした。
キャッチコピーそのままに、近代的なインテリアデザインが話題となった。
ティアナはセフィーロのポジションをそのまま引き継いだ日産の世界戦略車だ。
安全装備の評価は高く、全車にEBDつきABS、サイドエアバッグ、前席SRSエアバッグ、前席アクティブヘッドレスト等を標準装備した。
地域ごとに異なるネーミングが与えられたのも特徴的だ。
■【ティアナの各国の呼び方】
・ティアナ 日本、中国、ロシア、台湾、インド
・セフィーロ 香港、シンガポール
・マキシマ(J31型、J32型)、アルティマ(L33型) オーストラリア、ニュージーランド |
2代目ティアナ(2008~2014年)
2008年6月2日、2代目へフルモデルチェンジ。
イメージキャラクターは、豊川悦司と檀れい。
キャッチコピーは「OMOTENASHI」。
プラットフォームをDプラットフォームに変更し、正常進化を遂げた。
(アルティマ、マキシマと同様)
2代目より世界トップレベルの剛性を持つセダンとなった。
(フロント横曲げ剛性が85%、捩り剛性が40%向上)
エンジンは排気量がアップしたVQ25DE型(185ps/23.7kg·m)を搭載し、
トランスミッションは新開発のアダプティブコントロール付きエクストロニックCVTに変更。
これにより、パワフルな走りを実現したと同時に静粛性も向上している。
ケチを付けるとしたら、内装にこだわった初代と比較すると内装面がトーンダウンしている点だろう。
3代目ティアナ(2013年~)
北米アルティマと統合し、中国マーケットを重視した車種なので、日本より先に現地で発表&発売された。
日本での発売は2014年2月5日。
国内向けは直4モデルに集約され、4WDも姿を消した。
特長は、初代キャッチコピー「モダンリビング」と2代目「OMOTENASHI」の2つのコンセプトを更に進化させて融合した点だ。
これにより優雅な車種へと進化を遂げている。
新設計のリア・マルチリンク・サスペンションには世界初のコネクトブッシュを新採用し、高い操縦安定性を実現している点は評価が高い。
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新型ティアナにはCMF採用
ここからは2018年にフルモデルチェンジ予定の新型ティアナの情報をお伝えしたい。
モデルチェンジでまず分かっている点は、
DセグメントのCMF(コモン・モジュール・ファミリー)が採用される点だ。
CMFは、日産とルノーが共同開発したプラットフォームで、
日産ではエクストレイルなどの一部車種が採用しており、
ルノーでは、新型メガーヌ、エスパス、セニックなど次々に採用を開始している。
CMFを採用する事により、
・製造コスト削減
・開発費削減
・部品点数削減
・工期短縮 などのメリットが得られる。
▼新型ティアナは三菱では「ギャラン」として誕生か
三菱ギャランは、現在は中国市場で専門的に売られている車種だ。
日本では、ギャランフォルティスと言う名前で2015年3月まで販売されていたが、現在は撤退している。
日産は三菱を傘下にして現在、グローバル販売1000万台を突破しそうな勢いだ。
三菱を傘下にした狙いは三菱の持つ技術を日産が使える点にある。
例えば三菱アウトランダーのPHEV技術などだ。
この技術を日産が吸収する事で開発コストがぐっと抑えられる事になる。
そして、今後の商品ラインナップは三菱が日産から供給を受ける事となる。
実際に 三菱はセダンの自社生産を打ち切っており、フーガ/シーマはOEM供給を受けている状態だ。
そのように考えると、新型ティアナ/アルティマも三菱ギャランと統合する事が考えられる。
日産も自社工場の生産台数が増えるのはありがたい事なのだ。 |
新型ティアナには進化したプロパイロットを搭載
日産は2018年には、車線変更を自動的に行うバージョンの安全システムを市販車に起用すると公言している。
時期的には新型ティアナ/アルティマの発売時期と被る事となる。
現在運転支援デバイスで注目されているのが、
車線変更をアシストしてくれる「プロパイロット」だ。
日産はすでにセレナに搭載しているが、これはプロパイロットバージョン1.0だ。
プロパイロットバージョン1.0では車線変更を伴わない単一車線走行でドライバーの役割を担ってくれる。
日産は段階を踏んで2018年までにプロパイロットを進化させる計画でいる。
2018年には進化したプロパイロットバージョン2.0がティアナに搭載されるかもしれない。
どちらにせよ、ティアナは、プロパイロットの技術を積極的に行っている北米向けの商品とだけあって搭載は間違いない。
新型ティアナのデザインはどうなるか
日産車は現在デザインのターニングポイントを迎えており、
新型車には、Vモーショングリルと呼ばれるデザインのフェイスで統一してきている。
このVモーショングリルで統一フェイスをつくり、認知拡大、そしてブランディングの確立を行うのだ。
目下、日産の新型車は全てVモーショングリルが採用される。
新型セレナそして新型リーフが国内に投入された事により、日産の今後のデザインが見えて来たと言えよう。
セレナやリーフが新型になり、Vモーションを採用して来たが、これはフロントだけを強調する物ではなく、ボンネットフードやフェンダーまで続きサイドウインドウまで流れている。
海外を見てみると、
・マキシム
・マイクラ(マーチ)
・ムラーノ
・ラニア
などが最新の日産のデザインを採用している。
新型ティアナの場合も勿論、Vモーショングリルを採用する。
グリルは切り立った角度でノーズ先端に配され、これに伴いボンネットフードも延長され、あえてノーズを強調する。
日産が好んで用いているフローティング・ルーフを形成するクォーターピラーの黒ガーニッシュも起用される。
この黒ガーニッシュは、後方への“抜ける”感じの演出を強調している物だが、日産では今後も引き続き採用していく方針だ。
海外でスクープされているスパイショットでは、リアドアには新型リーフと同じくウインドウから後方へかけて黒ガーニッシュが施されている。
三菱の新型ギャランの場合は、オリジナリティを保つ為に、
フロントマスクのつくりはVモーショングリルではなく、三菱のデザインテーマである「ダイナミック・シールド」を織り交ぜて来るだろう。
新型ティアナのインテリア
新型リーフと同じ、フラットボトム形状のD型ステアリングを採用する予定だ。
他には、メーターパネル中央には今では定番となった「大型ディスプレイインフォメーション」などが設置される。
室内空間はシック雰囲気で統一するとの事だが、まだ詳細は不明となっている。
他には価格などもまだ未定だ。
新型ティアナ/アルティマが国内にも投入されるのかも定かではないが、
価格や正確な販売日などが分かり次第こちらにて更新をしていきたい。
▼新型ティアナ
発表時期:2018年~2019年半ば 全長:4880mm 全幅:1840mm 全高:1470mm 搭載エンジン:2.5L 直4 他 |
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