新型シルビア誕生[e-POWER搭載]

新型シルビア 画像

日産に新型シルビアが誕生する。15年以上の時を経てフルモデルチェンジ。


日産シルビアは、惜しくも2002年のS15型で生産を終了した車種だ。

人気は高く、現在でも「復活して欲しい車種」でも常に上位にランクインしている。

 

その歴史は古く、

 

初代シルビアが誕生したのは、1965年だ。

 

都度、フルモデルチェンジを繰り返し、7代目まで存在する2ドアノッチクーペだ。

(※3代目、4代目にはハッチバックモデルが存在する)

 

3代目、5代目はデートカー(スペシャリティカー)として有名だ。

 

特に5代目シルビア(S13)は当時の若者に爆発的な人気となった。

5代目が発売されたのは、1988年~1993年と言うバブル真っ只中で言うこともあり、30万台を販売している。

 

当時、デートカーとして注目を集めたシルビアは、男性にとってのステータスでもあった。

 

また、2010年にはシルビアは任意保険料が高い車種となっている。

 

これはシルビアでドリフトや「やんちゃな走り」をする前提として捉えられていた為でもあり社会現象になった。

 

現在も5代目シルビアは、中古市場でも高値で取引をされており、またチューニングモデルとしても扱われている事からその技術には素晴らしい物があると言えよう。

新型シルビア発売時期はいつか


新型シルビア誕生の情報には裏がある。

 

実は、日産ではシルビア復活の話は何度も出てはいた。

 

 

具体的な復活に向けての動きは、

 

2005年デトロイトショー:アズィール

アズィール
アズィール

2005年東京モーターショー:フォーリア

フォーリア
フォーリア

2006年デトロイショー:アージ

アージ
アージ

2011年東京モーターショー:エスフロー

エスフロー
エスフロー

2013年東京モーターショー:IDx

IDx
IDx

など、

この頃から日産はそれぞれのモーターショーで新型シルビアの後継車種とも言える2ドアクーペのモデルを出展していたのだ。

 

現在、日産のラインナップに足りない車種は、

 

「手軽に購入できる若い世代向けのミドルサイズのスポーティーカー」だ。

 

まさにシルビアがこのラインナップに位置していたのだが、7代目(S15型)が2002年に終了してしまったのだ。

 

日産は今、新型シルビア誕生に向けて進めている。

 

実際に2008年前後に市販化に向けて動いていた事実もある。

 

しかし、その後のリーマンショックを機に新型シルビアの計画が白紙になってしまったのだ。

 

それから現在までかなりの年数が流れているが現在もシルビアの車名は消滅したままである。

 

日産は、その後も新型シルビアへの思いは捨てきれておらず、その結果2013年の東京モーターショーにおいてIDxを発表している。

 

そして現在、2018年を前に新型シルビア発表に向けての開発が進んでいるとの事。

 

具体的な発売時期は2018年頃になるだろう。

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歴代シルビア


新型シルビアの情報の前に、歴代のシルビアを簡単に振り返ろう。

 

まずは初代から。

初代シルビアCSP311(1965~1968年)

デザインだけでなく色も美しい
デザインだけでなく色も美しい

社団法人自動車技術会が選ぶ「日本の自動車技術180選」にも選出された。

生産数は554台のみと少ないものの、デザインは非常に美しい。

2代目 S10(1975~1979年)

初代と大きくデザインが変更
初代と大きくデザインが変更

「ニューシルビア」の名の下販売開始。

エンブレムにもNEWの文字が付く。

3代目S110(1979年~1983年)

室内はアメ車並の雰囲気持つ
室内はアメ車並の雰囲気持つ

ボディタイプはハードトップと呼ばれ、ノッチバッククーペに加え、ハッチを持つ3ドアファストバックが追加された。

 

デザインは昭和の雰囲気を醸し出すが、当時は新しデザインだった。

4代目S12(1983年~1988年)

車体内部に格納できる前照灯を採用
車体内部に格納できる前照灯を採用

日本初のチルトアップ機構付き電動ガラスサンルーフを搭載し、ボディタイプは「2ドアクーペ」「3ドアハッチバック」の2タイプがある。

 

尚、ノッチバックボディはセンターピラーを持つようになったため「ハードトップ」から「クーペ」と名称が変更された。

 

5代目S13(1988~1993年)

最も売れた人気モデル
最も売れた人気モデル

当時の若者を中心に30万台売れた、歴代シルビアの中で最も人気の高いモデルがこの5代目シルビアだ。

 

グッドデザイン賞を受賞するだけでなく、88~89年日本カー・オブ・ザ・イヤーまで受賞している。

 

日産はこのモデルを「デートカー」と位置づけブランディングの確立に成功している。

6代目S14型(1993年~1998年)

全車3ナンバー化へサイズアップ
全車3ナンバー化へサイズアップ

1993年10月フルモデルチェンジ。

人気のあった5代目シルビアのプラットフォームをそのまま流用。

 

ボディサイズが大型化した点や、市場の需要とマッチせず、5代目程の販売台数は出なかった。

7代目S12型(1999年~2002年)

フルモデルチェンジ時期は1999年1月。

以降、2002年8月まで販売された、最終モデルのシルビア。

 

生産終了となった経緯は、スポーツカーの市場人気の衰えに加え平成12年排ガス規制の影響がある。

 

ボディサイズは前モデルで大型化し、失敗したので5ナンバーサイズに小型化している。

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新型シルビアと後輪駆動プラットフォーム


新型シルビア開発に向けて開発の話が出ているが、1点問題がある。

 

2013年の東京モーターショーで反響が大きかったIDxだが、

 

IDxは、あくまでもコンセプトモデルであって、プラットフォームも決まっておらず、ミドルサイズ以下のFRプラットフォームは開発されておらず、IDxのような車を販売する計画はないと日産は主張している。

 

さらには、IDxのような車種が市販化される場合は、後輪駆動である必要がある。

 

万が一、新型シルビアのような車種を後輪駆動にすると、そのプラットフォームは横展開出来ない事になる。

 

横展開できないプラットフォームを新規で開発する程、日産は余裕はなく、現在の問題点となっている。

 

そこを手助けするのがe-POWERだ。

新型シルビアはe-POWER搭載


ノートに搭載され、高い評価を受けているe-POWER。

 

そのシステムは、エンジンで発電し、モーター駆動で走行する。

 

【ノートe-POWER】

 

1.2Lの直列3気筒エンジンに発電用モーターと制御ユニットの組み合わせ。

 

エンジンは79ps/10.5kgmで発電専用、

95ps/25.9kgmの駆動用モーターのみで走行する。 

 

JC08モード燃費は34.0km/Lと高性能をマーク。

ノートにも搭載されているe-POWER、

 

このシステムがポイントる。

 

フロント横置きエンジン+制御ユニットを搭載し、駆動用モーターを後席下に配置し、後輪駆動でFFプラットフォームを活用しながら後輪駆動が可能となるのだ。

 

エンジン搭載位置や、前後重量配分などFF用プラットフォームをそのまま採用できるのか?

などの問題は残るが、新規にエンジンをFR用プラットフォームを開発する事と比較すると圧倒的なコスト削減に繋がる。

 

新型シルビアは、4人乗り2ドアスポーツクーペのコンセプトだ。

 

これはシルビアのDNAをそのまま受け継いでいる。

 

日産はFFでの開発は考えていないので、後輪駆動を実現する為に、e-POWER採用は確実だろう。

燃費性能


e-POWERを搭載する事で圧倒的な燃費性能を実現する。

 

新型シルビアでは、

モーターは200ps/35kgm程度のパワーが必要となる。

 

これを実現する為に、エンジンは発電用に特化したアトキンソンサイクルの2L、直4を搭載し、モーターのトルクは3~3.5L級のトルクを感じさせる加速力を体感する事が出来るようになる。

 

これに加え、e-POWERの燃費性能が発揮される。

 

新型シルビアはe-POWERを手に入れる事で新時代のスポーティーカーとなりそうだ。

 

気になるJC08モード燃費だが、

スポーティーなチューニングにしたとしても20~25km/Lは実現するだろう。

 

通常のタイプの場合は30km/L前後となる。

新型シルビアの価格


新型シルビアの価格だが、320万円前後と予想されている。

 

ライバル車種のトヨタ86、マツダロードスターとの中間の値段で用意されそうだ。

 

価格に関しては、発売直前まで発表されない事が多い。

 

より詳細が入り次第こちらで更新していきたい。

86やロードスターなどのライバルと比較


新型シルビアをライバル車種と比較するとその燃費性能の良さが際立つ。

 

2L NAのトヨタ86のJC08モード燃費は、12.4km/Lだ。

 

マツダのロードスターは重量が1トンで、JC08モード燃費は17.2km/L。

 

ロードスターRFは、2L NAで、JC08モード燃費は15.6km/L。

 

対する新型シルビアは、スポーツチューニングでもJC08モード燃費は25km/Lだ。

 

e-POWERを搭載した新型シルビアの燃費の良さが際立つだろう。

 

以下でライバル車種の比較表をまとめているので、参考にして頂きたい。

 

▼新型シルビアvsトヨタ86GTvsマツダロードスターRS

新型シルビア

全長

全幅

全高

4250mm

1790mm

1325mm

ホイールベース 2580mm
車両重量 1280kg
エンジン

直列4気筒DOHC

1997cc

最高出力 130ps
最大トルク 18kgm
モーター出力/トルク 200ps/35kgm
サスペンション

ダブルウィッシュボーン

/マルチリンク

タイヤサイズ 215/45R17
JC08モード燃費 25km/L
価格 320万円
トヨタ86GT

全長

全幅

全高

4240mm

1775mm

1320mm

ホイールベース 2570mm
車両重量 1240kg
エンジン

水平対向4気筒

DOHC、1998cc

最高出力 207ps/7000rpm
最大トルク

21.6kgm/

6400-6800rpm

モーター出力/トルク -
サスペンション

ストラット/

ダブルウィッシュボーン

タイヤサイズ 215/45R17
JC08モード燃費 12.4km/L
価格 298万1880円
マツダロードスターRS

全長

全幅

全高

3915mm

1735mm

1235mm

ホイールベース 2310mm
車両重量 1020kg
エンジン

直列4気筒DOHC

1496cc

最高出力 131ps/7000rpm
最大トルク

15.3kgm/

4800rpm

モーター出力/トルク -
サスペンション

ダブルウィッシュボーン

/マルチリンク

タイヤサイズ 195/50R16
JC08モード燃費 17.2km/L
価格 322万9200円

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