新型ヴェゼル1L直3ターボエンジンの最新情報をお伝え。
マイナーチェンジ後の約10ヶ月後にダウンサイジングされたターボモデルがラインナップされる。価格やスペックなど詳細情報を解説していく。
新型ヴェゼル2018年2月マイナーチェンジへ
2018年1月ヴェゼルがマイナーチェンジを行うとの発表があった。
“今回のマイナーモデルチェンジでは、先進感と力強さを際立たせたエクステリアや、上質感と心地よさを追求したインテリアなど、デザインに一層の磨きをかけるとともに、ハイブリッドモデルに採用している「SPORT HYBRID(スポーツ ハイブリッド) i-DCD」にきめ細かなチューニングを施し、さらにスムーズな加速フィールを実現しています。
また、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全タイプに標準装備しています。” |
引用:ホンダ公式サイト
新型ヴェゼルの発売日は2018年2月15日だ。
公式サイトによるとマイナーチェンジの売りは
・よりスタイリッシュに。
さらなる洗練を求めたデザイン。
・8つの先進機能で、走行時も停車時も安心・快適。
Honda SENSINGを全タイプに標準装備。
・日常からロングドライブまで、
時を重ね磨いた熟成の走り。
・発進、加速、コーナリング、ブレーキ、静粛性、そして乗り心地のよさ。
すべてにおいて、熟成を深めた走行性能。
との事。
ヴェゼルと言えば、2013年12月に誕生した車種だ。
SUVの力強さ、クーペのあでやかさ、ミニバン並みの使い勝手など、ジャンルの枠を超えた価値を高次元で融合したクルマとして支持され2017年12月までに累計30.8万台を販売している。
今回のマイナーチェンジによって元SUVナンバー1の実力を世の中に見せつけたい所だ。
マイナーチェンジ後の新型ヴェゼルにて最も注目したいのが1L直3ターボのラインナップだ。
こちらは2018年2月のマイナーチェンジ発表後、遅れての誕生となる。
今回はその新型1L直3ターボについて徹底的に紹介していきたい。
新型ヴェゼル VS CH-R
これまでは「SUVと言えばヴェゼル。」と言われる程人気が高かったホンダヴェゼル。
実際にSUV部門では販売台数もナンバー1であった。
しかし、トヨタのCH-Rが誕生した2017年には残念ながらその座を奪われてしまった。
ホンダとしてはSUVNo,1を取り戻したい所だ。
今回のマイナーチェンジにてホンダが目的としている事は
「エンジンを重視するホンダユーザー」を再び連れ戻す事だ。
ホンダと言えばエンジン。このフレーズは今更説明不要だろう。
近年1L直3ターボ車が国内でもちらほら見られるようになった。
例えば、
スズキのスイフトや新型クロスビー。
スイフトRStのエンジンは
K10C型水冷4サイクル直列3気筒直噴ターボ
最高出力(kW/rpm)ネット:75<102PS>/5,500
最大トルク(N・m/rpm)ネット:150<15.3kg・m>/1,700-4,500
クロスビーハイブリッドMXのエンジンは
K10C型水冷4サイクル直列3気筒直噴ターボ
最高出力(kW/rpm)ネット:73<99PS>/5,500
最大トルク(N・m/rpm)ネット:150<15.3kg・m>/1,700-4,000 を採用している。
新型ヴェゼル1L直3ターボの性能はどのようなものになるのかも気になる所だ。
ヴェゼル1L直3ターボの性能
ヴェゼルは3代目フィットをベースに開発された車種である。
実はヴェゼル1L直3ターボが発売されると言う情報の前に、このダウンサイジングエンジンは本来フィットに先に採用する予定であった。
ホンダではこれまで「ダウンサイジング」エンジンの搭載を各車に推し進めてきている。
ステップワゴンやシビック、ジェイドに1.5L直4ターボを起用した事で話題になった事はまだ新しい。
まずステップワゴンに1.5L直4ターボを搭載し、次いでジェイドに展開していった。
2017年9月には新型シビックに1.5L直4エンジンを改良し、よりパワーアップさせたエンジン(150ps/20.7kg-m→173ps/22.4kg-m)を搭載した。
パワーアップされたエンジンは海外版CR-V、アキュラ、アコードなどにも搭載されている。
ステップワゴン、ジェイド、シビックにダウンサイジングエンジンを積んだ事によりホンダは本格的にダウンサイジング化に乗り出してきた。
この段階がダウンサイジングの第1フェーズである。
2018年ではダウンサイジング第2フェーズに突入していく事となる。
今後は1L直3ターボエンジンを各車に搭載していく予定である。
そして国内販売第一弾として候補に上がったのがフィットである。
実は海外ではすでにシビックには搭載済みである。
そのスペックは以下の通りだ。
最高出力:129ps/18.4kg-m
最大トルク:1700~4500rpm
ボア:73mm
ストローク:78.7mm
これにより、この1L直3ターボエンジンが国内で採用される可能性としてシビック、またはフィットだと思われていたのだ。
それが今回ヴェゼルへと切り替わった。
CH-Rとの差をより早く縮める為の策略だと言われている。
新型ヴェゼル1L直3ターボのデザイン
マイナーチェンジ後の新型ヴェゼル1L直3ターボにはビジュアルに手直しが入る可能性がある。
まだ定かではないが、スポーツ色の強いフロントマスクを手に入れるとの事。
こちらは定かではないの最新情報を入手次第随時更新していきたい。
デザイン変更の可能性があるとすればCR-Vイメージに近づく可能性も考えられる。
※画像は2016年に販売終了したCR-V
CR-Vはホンダの世界戦略車だ。2016年に残念ながら発売を終了してしまったが、2018年6月頃に復活を果たす予定だ。
2018年に誕生予定の新型CR-Vのボディサイズはヴェゼルよりひと回り大きい。
参考までに海外仕様の新型CR-Vは
全長:4,605mm
全幅:1,820mm
全高:1,685mm
ホイールベース:2,630mm
この新型SUVは
マツダ「CX-5」三菱「アウトランダー」トヨタ「ハリアー」当たりと競合する事になる。
新型ヴェゼルではトヨタのCH-R、マツダのCX-3と競合していく。
新型ヴェゼルRS
1.3L直3ターボは当然スポーツタイプの車種によりマッチする。
エンジン好きのユーザーの巻き返しを狙っているわけであるから、マニュアルミッション搭載もあり得ると予想されている。
マイナーチェンジ後の新型ヴェゼルではスポーツカーのような6速MT搭載も期待されている。
新型ヴェゼルRSのようなスポーツタイプ専用モデルの登場も十分にあり得るのだ。
安全装備はホンダセンシングを搭載
安全面ではホンダセンシングを全車種に標準装備させる事で死角がなくなる。
現在各社が安全装備の開発を競っている所だ。
そんな中ホンダはこのホンダセンシングで戦っていく事となる。
主な機能は以下の通り。
ミリ波レーダーが対象物体の位置・速度を認識する。
今までの安全装備の対象物体の位置や速度の検知に加え、機能を向上させた事により検知が難しいとされてきた電波の反射率が低い歩行者まで検知対象を拡大している。
単眼カメラが対象物体の属性・大きさを認識する。
車両前方約60mまでの歩行者や対象物体属性や大きさや形状などが識別可能になった。
新型ヴェゼルの価格
価格は現行車種とほとんど変更なしとの事だ。
参考までに現役のヴェゼルの価格をみてみよう。
VEZEL HYBRID
〈FF〉2,270,000円
〈4WD〉2,486,000円
HYBRID X・Honda SENSING
〈FF〉2,500,000円
〈4WD〉2,716,000円
特別仕様車 HYBRID X・Honda SENSING ブリリアント スタイルエディション
〈FF〉2,565,000円
〈4WD〉2,781,000円
HYBRID Z・Honda SENSING
〈FF〉2,670,000円
〈4WD〉2,886,000円
HYBRID RS・Honda SENSING
〈FF〉2,770,000円
G
〈FF〉1,920,000円
〈4WD〉2,136,000円
X・Honda SENSING
〈FF〉2,120,000円
〈4WD〉2,336,000円
RS・Honda SENSING
〈FF〉2,390,000円
このように見ていくと、
ハイブリッドタイプでは、
FF:230万円~280万円程度
4WD:250万円~300万円
ガソリンタイプでは、
FF:200万円~250万円程度
4WD:220万円~250万円程度 のラインナップになる事が分かる。
新型ヴェゼルの発売日
マイナーチェンジ後の新型ヴェゼルの発売には2018年2月15日だ。
その約10ヶ月後の2018年12月中旬頃新型ヴェゼル1L直3ターボモデルが発売される予定だ。
詳細な日程はまだ定まっておらず、2019年に突入する可能性もある。
いずれにせよ最新情報を入手次第更新していきたい。