2018年新型スペーシアがフルモデルチェンジで誕生する。1番の目玉は超軽量化される事だ。燃費が大幅に向上する。新型スペーシアの販売価格や発売時期、ボディカラーやデザインなど画像付きで解説
新型スペーシアは打倒N-BOX&タント
2018年に新型スペーシアがフルモデルチェンジされる事が分かった。
新型スペーシアでは最大のライバル車種、N-BOXやダイハツタント超えるべく開発に力が入っている。
特に意識しているのが新型N-BOXの存在だ。
→新型N-BOX(エヌボックス)のフルモデルチェンジ最新情報でもお伝えしているが、
2017年9月にN-BOXがフルモデルチェンジされ、ホンダセンシングを搭載し、さらに燃費も大幅に伸ばしてきた。
これにより現行スペーシアではすでにもうN-BOXと戦えない状況になっている。
スペーシアとN-BOXはよく競合されるので、この2車種を簡単にみていこう。
スペーシアとは
スズキのスペーシアは「パレット」後継車種として2013年に発売された車種。
現行モデルにはステレオカメラ式の衝突被害軽減ブレーキ、ジェネレーターで静かに再始動するSエネチャージが採用されている。
2013-2014日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいて「スモールモビリティ部門賞」を受賞
※この賞は、最も優れた軽自動車に与えられるもの
新型スペーシア VS 新型N-BOX
現在軽自動車の売上販売台数トップに君臨しているのがホンダのNシリーズだ。
特に、新型N-BOXは発売後約1ヶ月で受注台数は52,000台オーバーととにかく売れている。
今回のスペーシアがフルモデルチェンジする理由はこのN-BOXを追い抜く為でもある。
N-BOXはホンダの稼ぎ頭なだけに、
新型の外観はキープコンセプトとのままリニューアルされ現行モデルの面影が多く残された。
短いノーズの先端には角張ったヘッドランプにメッキモールが施され前後ホイールアーチは円弧から角丸の水平基調に変更された。
リアクォーターウィンドウは上下がカットオフされ個性的な輪郭となっている。
N-BOXの最大の弱点は燃費であった。
軽自動車の中ではライバル車種より劣っていたのだ。
しかし、この燃費を大幅に改善してきた。
JC08モード燃費は27.0km/L。
予想されていた30.0km/Lには届かなかったが大幅に向上したと言える。
実用性の高い室内空間を意地しつつ、走行性能も高め、さらには環境性能にも磨きをかけてきたのだ。
新型スペーシアではこのN-BOXにいかに近づけるかが鍵となる。
スズキと言えば、ハスラーがヒットしたがスペース系ワゴン市場でホンダとダイハツに空けられた穴をどうにか埋めたい所だ。
そこでスペーシアを今回のフルモデルチェンジで大幅に改良し、
次こそライバル車種を超えようと取り組んでいるのだ。
▼新型N-BOXの改良点
・燃費改善 25.6km/L→27.0km/Lへ ・ホンダセンシング搭載により安全面が向上 ・シートアレンジがより機能的に |
新型スペーシアの発売時期は2018年1月
新型スペーシアはN-BOXのフルモデルチェンジを見越してからの販売になる。
これはスズキの新型車投入スケジュールに狂いが生じている事も影響している。
一時ニュースでも取り上げられていたが燃費不正による国土交通省のペナルティーによるものだ。
スズキと三菱に対して「向こう3年間新型車の形式審査を厳格化」すると通知したからだ。
2018年まで審査の厳格化は続く事となる。
通常は申請を受けてから60日以内に審査結果を出すが、スズキと三菱に限っては60日以内にこだわらず、全ての社内規定結果を国の審査機関が厳重に確認する事となり、新車の発表が遅れる事となるのだ。
これにまず、影響を受けたのがスズキのワゴンRだ。
ワゴンRは2016年にフルモデルチェンジされているはずだったがこのような影響で6代目ワゴンRは2017年頭のモデルチェンジへとズレが生じた。
新型スイフトの発売も2017年9月へと大幅にズレた形となった。
スズキにとっての1番の痛手は審査期間にどれだけ時間がかかるのか読めない点にある。
開発や生産準備についても急に前倒しが出来ない為、スズキは今後発売していたニューモデルに対しては全てドミノ式に遅れる事となる。
スズキは当分の間スケジュール調整に苦戦しそうだ。
最新情報では新型スペーシアの発売時期は2018年1月~2月になるとの事だ。
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スズキ新型スペーシアについて
新型スペーシアはどのような車種になるのだろうか。
現行スペーシアは、パレット後継車として2013年2月に誕生している。
特徴は、
クラストップの燃費性能(JC08モード燃費:29.0km/L)に広い室内空間、
さらには、ワンタッチで開閉する電動スライドドアだ。
このワンタッチスライドドアはN-BOXやタントを意識したつくりになるが、今ではほとんどの軽自動車がこの機能を備えているのでイマイチパンチがない。
また、スペーシアは当時のクラストップの燃費性能を備えているにも関わらず、ライバル車種に大きく差を付けられてしまっているのだ。
2015年度、2016年度の販売台数にその数値は明確に現れている。
・2015年度の販売台数
N-BOX:17万3000台 タント:15万6000台 スペーシア:7万6000台 |
・2016年度の販売台数
N-BOX:18万6400台 タント:15万6000台 スペーシア:8万1000台 |
スペーシアはN-BOX、タントのに、約2倍以上の差を付けられて大敗を喫する事となった。
その分、2018年の新型スペーシアの開発には力が入る事となる。
今回のフルモデルチェンジで何がどう進化していくのか見ていこう。
新型スペーシアはとにかく軽量化に力を入れる
現行スペーシアは決して悪くない車種だ。
燃費も良いし、ワンタッチスライドドアも備わりユーザーのニーズに応えている。
さらには、「シートヒーター」と「リヤヒーターダクト」を全車に標準装備で寒い日でも温かい。
「ロールサンシェード」+「プレミアムUV&IRカットガラス」で強い陽射しもカットしてくれる。
安全装備も備わっており、軽自動車初となる「デュアルカメラブレーキサポート」は好評だ。
2つのカメラを搭載した衝突被害軽減システムで危険を事前に察知してさまざまな情報をもとに警報や自動ブレーキで衝突回避をサポートしてくれる先進の安全技術を搭載している。
このようにスペーシアも性能が高い車種なのが、N-BOXやタントはそれ以上に魅力的な車となっている。
そこで巻き返しを図るポイントとして新型スペーシアでは「軽量化」が挙げられる。
現行スペーシアではコストがかさむ高張力鋼板をボディ全体の約42%(重量比)に取り入れており、最軽量グレードでは840kgとなっている。
なお、N-BOXは890kg~940kg(FF)、タントは920kg~990kgと現行車種でもスペーシアが軽量化では上回っているがこれに更に磨きをかけてくる事となる。
新型スペーシアの軽量化の秘策として新開発のプラットフォームを採用する事にある。
このプラットフォームはアルトから取り入れている物で、新型スペーシアではさらに数十kgは軽量化に成功されると言われており、800kgを切る可能性も出ている。
新型スペーシアの軽量化がもたらす2つのメリット
車体の軽量化を行うことで得られるメリットは大きく分けて2つある。
まずは燃費性能の向上だ。
スペース系の車種は前面投影面積が広く、燃費にこだわるとしたら不利となる。
しかし、軽量化を行う事により燃費性能をサポートする事になるのだ。
車は当然、軽い方が燃費性能が高くなるのだ。
新型スペーシアの燃費性能だが、
JC08モード燃費:33.5km/L程度と見られている。
燃費についての詳細は新型モデルの発表直前まではっきりしないが33km/L以上で間違いないだろう。
もう一つのメリットとしては走行性能の向上が挙げられる。
重たい車ほどずっしりと力強く走るイメージがあるが、新型スペーシアで求められる走行性能の向上はそこではない。
新型スペーシアが位置するカテゴリーでは走行性能で購入を決める層はまずいないだろうが、背の高いスペース系車種はピッチやロールもそれなりに大きくなる。
現行スペーシアでも低重心にこだわってはいるものの、800kg程度まで軽量化が進められた新型スペーシアでは、スロットルやステアリング操作に対して直で反応するようになり走行性能はより良い物になる事は間違いないのだ。
燃費比較
新型スペーシア:33.5km/L
新型N-BOX:27.0km/L
タント:28.0km/L
ライバル車種と比較しても新型スペーシアの燃費性能は頭一つ抜けている。
現行スペーシアも十分燃費性能は良いがそれでもライバル車種には負けてしまっている。
デザイン性やネームバリューで劣っているのだ。
N-BOXはとにかく広い室内空間と、安心出来るNシリーズと言うブランド力がある。
価格は高いが、それでも売れているのだ。
これに対抗するべく、
新型スペーシアでは純粋に圧倒的な燃費性能で勝負する事となる。
新型スペーシアのエンジン
種類:直列3気筒DOHC12バルブ吸排気VVT
排気量:0.658L
エンジン最高出力:38KW[52PS]/ 6,500rpm
エンジン最大トルク:60N・m[6.1kgf・m]/ 4,000rpm
モーター最高出力:2.3KW[3.1PS]/ 1,000rpm
モーター最大トルク:5.0N・m[5.1kgf・m]/ 100rpm
新型スペーシアの駆動方式
FFと4WD設定となる。
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新型スペーシアのエクステリアデザイン
新型スペーシアで最も気になる点はエクステリアデザインだろう。
この市場は室内空間の広さやデザインで選ぶユーザーが多くいる。
現行モデルはメッキパーツを控えておりシンプルで上質なイメージを打ち出しているデザインとなる。
しかし、このカテゴリーを見てみると、マスクがインパクトあり押し出し感の強い車種が好まれている事から、N-BOXのように顔つきをアグレッシブな車種に変更してくる事も予想される。
今のスペーシアはどちらかと言うとマイルドでシンプルな顔付きだ。
上記の画像(新型スペーシアコンセプト)のように大きくフェイスを変更してくる可能性が高い。
新型スペーシアコンセプトを東京モーターショーで発表
2017年10月開催の東京モーターショーにて新型スペーシアのコンセプトモデルを展示する旨をスズキが発表した。
注目すべき点は、
スペーシアカスタムでよりボリューミーさを感じさせるフロントメッキグリルだ。
軽ハイトワゴンと言う枠の中で最大限の使い勝手の良さ、そして「カスタムユーザー」が求めている、ラグジュアリー、ゴージャスさをさらに際立たせている。
新型スペーシアハイブリッドモデルの誕生
新型スペーシアにはハイブリッドモデルが誕生する。
ハイブリッドシステムは電気の力で低燃費をアシストするマイルドハイブリッドで、ワゴンRのものを採用する。
燃費性能に貢献させる為に、クリープ時はモーターのみで走行、加速時はモーターがエンジンをアシストするので無駄なガソリンは使わない。
また、発電効率に優れたISG(モーター機能付発電機)を採用しているので、減速時のエネルギーで発電し、その電力をアイドリングストップ車専用鉛バッテリーと専用リチウムイオンバッテリーに充電し、その電力を主に使用する。
結果、新型ワゴンRハイブリッドはJC08モード燃費:33.4km/Lという軽ワゴン最高燃費を誇っている。
■ISG(モーター機能付発電機)
“発電効率を高め、減速エネルギーを利用して効率よく発電。モーター機能を併せ持ち、アイドリングストップからのエンジン再始動や加速時にモーターでエンジンをアシストします。また、最高出力2.3kW、最大トルク50N・mのISGを採用することで、モーターによるクリープ走行を可能にしています。” |
■専用リチウムイオンバッテリー
“ワゴンR専用にリチウムイオンバッテリーを大容量化。モーターによるクリープ走行や、頻繁なモーターアシストを可能にします。” |
新型スペーシアのカラーは何色用意されるか
このカテゴリーの車種ではフルモデルチェンジの際にボディカラーを大きく変更する事は少ない。
既存カラー+新型に合わせたカラーをいくつか用意してくる傾向にある。
スペーシアのカラーバリエーションは現在、単色と2トーンカラーを用意している。
最近の自動車業界は2トーンカラーに人気が偏る傾向にあるのでスペーシアも引き続き2トーンカラー設定をしてくる事となる。
参考:現行スペーシアのカラー
【単色】
クリスタルホワイトパール(ZVH)
シフォンアイボリーメタリック(ZVG)
フレンチミントパールメタリック(ZWB)
キャンドルオレンジメタリック(ZVA)
イノセントピンクパールメタリック(ZJG)
フィズブルーパールメタリック(ZJH)
シルキーシルバーメタリック(Z2S)
ブルーイッシュブラックパール3(ZJ3)
【2トーンカラー】
フレンチミントパールメタリック ホワイト2トーンルーフ(2BT)
キャンドルオレンジメタリック ホワイト2トーンルーフ(A1C)
イノセントピンクパールメタリック ホワイト2トーンルーフ(A1G)
フィズブルーパールメタリック ホワイト2トーンルーフ(A1H)
新型スペーシアの発売時期は2018年1月
スズキの新型スペーシアの発売時期は2018年前半となる。
具体的には2018年1月に販売開始と予想されているが確定はしていない。
2018年前半に発売時期が確定すると、2017年10月に開催される東京モーターショーに参考出品される可能性が高い。
スズキはモーターショーでは必ずと言って良い程投入間近のモデルを公開する。
新型スペーシアの詳細は2017年東京モーターショーでオープンになるだろう。
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※追記
2017年東京モーターショーにて新型スペーシアのコンセプトモデルの誕生が確定
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新型スペーシアの価格
新型スペーシアの価格は現行車種をほぼキープしてくる。
値上がるとしても+10万円~20万円程度となるとの事だ。
現行スペーシアの2WDの価格帯は、
Gタイプの127,440円~デュエルカメラブレーキサポート装備車Tの1,566,000円となる。
4WDでも同じく、1,395,360円~168,690円だ。
この事から新型スペーシアの価格は1,300,000円~1,400,000円から発売されると予想されている。
価格など新型スペーシアの最新情報を入手次第こちらにて更新していく次第だ。
新型スペーシアのスペック
ボディサイズ
全長:3,395mm
全幅:1,475mm
全高:1,740mm
ホイールベース:2,460mm
車両重量:800kg
JC08モード燃費:33.5km/L
エンジン種類:直列3気筒DOHC12バルブ吸排気VVT
トランスミッション:インパネシフトCVT
駆動方式:FF、4WD
乗車定員:4名
価格:130万円~
発売時期:2018年1月~2月
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